《続編》ライター大原薫さんのブログ。韓国で「モーツァルト!」を観劇されたお話。
。最後の高音張り上げのすごさは鳥肌モノ。
ご本人の持ち味としては、ミュージカルコンサートDVDで見た『エリザベート』ルキーニが合ってるかもしれません。
韓国語が理解できるわけでなく、日本版の台詞・歌詞の記憶で補完しながら見てるので理解違いもあるかもしれませんが、アマデとヴォルフの関係性は日本版とは違う解釈をされてるみたいですね。小池修一郎先生演出版では自分自身の才能の象徴であるアマデとモーツァルトとの葛藤が色濃く描かれているのですが、韓国版はそうでもないような…? あと、モーツァルトの音楽の源泉の象徴として描かれてる、ヴァルトシュテッテン男爵夫人からもらったオルゴールを、父親にあげようとするシーンは「そんな大事なものを、たとえ親との関係を取り戻すためとはいえ、あげようとしちゃうかしら?」というのが疑問として残りました。このあたりはどう解釈されて演出しているのか、韓国版の演出家の方の意図が知りたいですね。
コンスタンツェのキャラは日韓では全然違いますね。日本版だとウェーバー家の最初の登場シーンでは、奔放な一家の中でも一人清純系なコンスタンツェなのに、韓国版では一家の中でも輪をかけて奔放系なんです。「ダンスはやめられない」の徹底した「悪女」ぶりと、そのラストに見せる女心が対照的で、いやー、チョン・ソナさん本当にすごいと思った。パンフに載ってる経歴を見ると、『マンマ・ミーア!』『アイーダ』『ドリームガールズ』と大作ミュージカルに次々出演している方なんですね。
また、コロレド大司教は2キャストで拝見しましたが、お二人とも豊かな歌声に強い圧倒感があって、「神よ、なぜ許される」は2回ともショーストップに近い状態になってました。
韓国ではウィーンミュージカルとしては初めての作品となった『モーツァルト!』。歌唱表現力に優れているお国柄には向いている作品だなと思いましたし、作品が持つ新たな一面を見せてもらえたと感じています。2012年に上演予定されている『エリザベート』もとても楽しみです。
