いつものなかみち  -563ページ目

大阪の年配の奥様と渋谷。

最近読む本はデザイン関連の本ばかり。
 
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たくさんのモノ事に対し


瞬時の判断によって、


ひとつでも多くの解釈を持てるようにする。


こんな本達を読んで、


そんな超能力が持てたらなーと思う今日この頃ですが、



先日、東京では珍しく、


僕の解釈を超えてしまった


大阪出身のご年配の奥様がいました。 



大阪弁では「おばはん」と呼ばれているらしいですが


そんなスラングはまさか僕の辞書にはありません。



でも大阪の奥様方は本当に笑いに貪欲で、


神秘的なまでに洗練されていて、いつも僕の笑顔を


今までしたことないような表情


デザインして下さいます。
 



今回の舞台は満員電車―


山手線はいつも混んでいて


その奥様が乗ろうとしている車両は、


もう1人も入らないくらいの満員でした。


普通はあきらめますよねー?


次の電車に乗りますよねー?


でもその奥様は何度か自身の押し込みに挑戦した後


相当ご立腹のお顔で、何をするかと思いきや、



少し大きめに助走を取り出したんです!




入りきらない車両に向かって助走を取る奥様!!


どうなるか知りてえー!!


そう思っていた矢先、奥様は案の定電車に向かって


スタートダッシュしました!




さあーどうなんねん!?




押し入りに成功するのか、はたまたはね返されるのか?

僕を含めその場にいた人達は


どちらかを想像したに違いありません。


でも、その奥様がカチカチの社内に飛び込もうとしたその瞬間!



そんな声が、なんと車内から聞こえて来たんです。



「もう、あんたやめときて!!」

どう聞いても大阪弁、しかもご年配。



「みんな迷惑したはんねんから
やめとき!!」


何?何?一瞬知り合いか?と思いましたが、


どうもそうでもない様子。


そしたら言われたその奥様は


大声で言い返そうとしました。

「ほなあんたら“ぷシュー。”
 
残念ながら文章では伝わりませんが
今の“ぷシュー”は電車のドアが閉まった音です。



いさぎよすぎ。


もう1人の方の顔は見えませんでしたが、


渋谷の駅のど真ん中で


どんだけ潔いコント劇を魅せてくれんねん!?



その後その奥様が電車に乗ったかどうか、


もう1人がお連れ様だったのかどうか、


そして、奥様は「ほなあんたら・・・何と言いたかったのか?


 
今の僕には知る術もないですが、



その日渋谷で食べた晩飯は、


心なしかいつもより美味かったような気がします。


「楽しいは明日への活力」

なんやこのCMみたいな終わり方。





もう、
猛然と怒り狂ったように、

「あんたやめとき!」
どう思います?このワクワクする展開!