今日の札幌は、みごとな「秋晴れ」でした。
色づいた木々の葉に、陽の光が照り
その色を美しく萌えあがらせる。
街中に美しい風景が溢れていました。
なんだか、この季節は
夏の暑さから開放され、感性が繊細になるような気がします。
秋の爽やかな風に、心が研ぎ澄まされるような・・・・。
だから「芸術の秋・読書の秋」なのですね。
今日のフランス語のクラスで、
先生が(フランス人)面白い質問をしました。
「<窓>は日本の文学にとって、大切なものですか?」
と。
クラスに参加している6名は「???」
きょとん、としつつ・・・
先生が何を云わんとしているのか、意味を思いあぐねながら
「<窓>って小説あったような気がするけど、そのこと???」
などと、話していると、
先生曰く
「フランスでは、<窓>は、ただ物としての意味ではなく、希望とか、未来とかいう意味を、
文学的表現として、よく、使います。」
あ~、なるほどね。そういうことね。(笑)
それなら、日本でも「心の窓」なんて、表現もありますから、
物として、だけではない<意味>がありますよね。
でも、そういうと、
<窓>だけではなく、もっと、たくさんの言葉に、<特別な意味>をもたせることが
多いのが「日本文学」・・・・って気がします。
<夕日>に<黄昏>を感じさせたり、
<風>に<新鮮>を託したり・・・・
きっと、フランス語にも、<窓>だけではなく、もっといろんな言葉に
「文学的な深い意味」があったりするのでしょう。
シャンソンを歌うとき・・・
日本語に訳詩された歌詞で唄うことが多いのですが、
できるだけ、原詩を一度読み、日本語訳を合わせて読むようにしています。
正直、フランス語の詩は難しいと思っていました。
でも、と、あるシャンソン歌手の方が
「フランスの詩はとても意味難解で理解しずらいけれど、理解しようとするのではなく
絵画を鑑賞するように、その言葉そのまま感じればいいのです。」
と、話ていたのを聞いて、
自分の中で、急にストンと、腑に落ちた感じがしました。
言葉も、絵画も、音楽も
<理解>するものではなく<感じる>ものなのですね。
で、あれば・・・・
この季節。
感性を全開にして、観て、聴いて、読んで・・・・
そして、人との会話も、
心を全開にして、交わしたい・・・・・
と、思う今日この頃です。