今回は、メガネっ子三人娘の二回目、白人女性ブルースギターの元祖Jo Ann Kelly です。
最近、白人女性のブルースがブームなのか、色々紹介されていますね。(それも、綺麗どころばかり・・)
なんか沢山居てよく判らないのですが、お気に入りは、Ana Popovic ですかね。
絵的に・・・・・(///∇//)
このルックスに、ドレス&ハイヒールで、オールド(たぶん・・・汗)のストラトっすからね。
ブルースって音楽も、随分変わったものです。
最近のアルバムのジャケにいたっちゃ、ストラトだけでドレスすら着てない・・・汗
Ana Popovic 「Unconditional」11年
それで、サニー・ランドレスと、スライド合戦ですから・・・凄すぎです。
(2:20秒辺りから、ランドレス節炸裂で押しまくりですが・・アイテガワルイヨ・・汗)
と言っても、昨今のブルース女子の多くはブルースっても、まあ大抵ブルース・ロックなんですけど、
今回の、ジョ・アン・ケリーは、紛れもなくブルース、それも戦前のデルタ・スタイル。
もう、メンフィス・ミニー直系って女性です。
こんな女性が、60年代後半に、それも英国に居たってのが驚きです。
初めて彼女を知ったのは、英国60年代の名作コンピ「ブルース・エニイタイム1」だったと思います。
60年代は、グラウンドホッグスのトニー・マクフィーと組んでいたようですが、69年にエピックからソロデビューします。それが今回の紹介アルバムです。
「JoーAnn Kelly」69年
このアラレちゃんルックスのジャケで、アルバムに針を落とすとこれです。
スキップ・ジェームスの曲を、見事にデルタスタイルでカヴァーしています。
他の楽曲もこんな感じです。
彼女は、残念ながら90年頃に若くして亡くなってしまったのですが、
生前にブルース雑誌のインタビューで、オーティス・ラッシュのブルースなんて偽物だ。みたいな事を語っててビックリしたものです。(あやふやな記憶なんで間違ってるかも・・・)
当初、エピックは英国のジャニスとして売り出したかったようですね。
けど、彼女は小ホールでの、オーソドックスな弾き語りブルースのスタイルにこだわり続けたようです。
なので、今だ、ブルース原理主義者みたいな事を言われたりもしてますが、
大ホールで、形骸化したブルースを爆音で演奏する事がヒップだった、当時の英国の音楽シーンに疑問を感じていたのかもしれません。
ボニー・レイトが以前、弾き語りでブルースは演奏しないのか尋ねられ、ジョ・アン・ケリーや、メイヴィス・ステイプルのような声を持っていたら、そうするかもね。と語たった有名なエピソードもあるように、彼女の魅力は、ど渋な歌声にアコースティックな弾き語りだからこそと思います。
ブルースは男気の音楽なんて思ってるのは、もったいない話です。
なんてったて、ブルースの最初のレコードの吹き込みは女性だったんですから。
最近の、お洒落で洗練されたブルース女子も良いですけど、
彼女を入り口に、メンフィス・ミニーや、バーバラ・リン、ダイナ・ワシントン、エタ・ジェームスななどなどディープなブルース・ウーマンを聴いてみるのもよいもんですよ。
追記
プレビューもしないでアップしたら、アナポポヴィッチのジャケ写を貼るの忘れてた~!汗
動画もジャケ写だから、まあ良いか・・・。
一応、追加しておきました。スミマセンm(u_u)m