愛しのリビー・タイタス | ♡お気楽ブログのロックとソウルと歌謡曲♡

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最近、気が付くと鼻歌を歌ってます。音譜


なんでかって?


ちょくちょく、お邪魔するギター弾きさんの、ブログで私の大のお気に入り、リビータイタスのアルバムが、取り上げられてたからです!

で、鼻歌は、いつもリビー・タイタス(*^▽^*)


このアルバムは、本当に良く聴きました。

もう、私の体の一部と言って過言ではありません。 オイオイあせる


彼女の魅力は、なんといっても優しさと艶のある歌声。(*^o^*)

このアルバムでは、自身の作品以外にも、アル・クーパー、ハース・マルティネス、カーリー・サイモンなど、良質なソングライターの作品を、時にジャージーに、時にアンニュイに、優しく歌い上げています。

リビー・タイタスは、アメリカ東部のウッドストック出身で、現在もこの地に住んでいます。


このウッドストックは、野外音楽フェスで有名な場所ですが、(実際はウッドストックではなく近隣のベゼルという場所で開かれました) 自然が多いリゾート地としても有名です。

以前から芸術家のコロニーがあり、多数の音楽関係者も制作活動をしていました。

有名どころでは、ディラン、ザ・バンド、トッド・ラングレン、フォガット、ボニー・レイトなど錚々たる顔ぶれです。

これは、ディランを見出した、アルバート・グロスマンが、この地にベアズ・ヴィルという、レコード会社とスタジオを作ったことにもよります。


リビーは、60年の末にアルバムを一枚発表します。

これは、まったく評判にならなかったようで、そのアルバムの存在自体、私は1990年頃まで、まったく知りませんでした。

苦労して入手は出来ましたが、カヴァーソングが中心で、お世辞にも出来が良いアルバムとは言えません選曲などには見るものがありますが、リビーの歌声を楽しむ程度の内容でした。(^_^;)


その後、彼女は、この地の音楽家達と、積極的に関わっていきます。

71年頃に、エリック・カズのプロデュースで、デモテープを録音しますが、何故かお蔵入りしてしまいます。

(トッドラングレンのプロデュースという話も、CDのライナーにはあります。)

12年程前、ベアズ・ヴィルの、4枚組のオムニバス・アルバムが出た際に、目玉として、その時の彼女の録音三曲が収録されました。

このオムニバス・アルバムは、昨年暮れに再販されていますので、興味がある方は入手できるうちに購入をお勧めします。


この三曲は、どれもとても素晴らしい作品で、ぜひデモ音源の全ての発売を実現させてもらいたいものですが、

ライナーによると本人に発表の意思が無い事が書かれてありました。(ノ_・。)


初めて、彼女の名前が多少知れるのは、ボニー・レイトの72年のアルバム「Give It Up」や、

リンダ・ロンシュタットの73年のアルバム「Don’t cry now」に収録された「Love Has No Pride」 の作者としてです。


しかし、これも当時のレコードライナーには、名作「If You're Lonely」を発表したばかりの共作者エリック・カズの話題にしか触れていませんでした。

それ以外では、ザ・バンドやカーリーサイモンなどのアルバムのバックコーラスなどに名前を見る程度です。


そして、77年に、ついに、ベアズヴィル・レコードではなく、CBSから、名プロデューサーのフィル・ラモーンの製作で、リビータイタスのアルバムが発表されます。このアルバムは、当時、日本でも発売されました。


内容的には、アダルトコンテポラリーの洗練さと、ウッドストック系の暖かみが同居したような、ジャージーでモダンな良質のシンガソングライターアルバムです。

カンサスシティーやミス・オーティス・リグレットなどのカヴァーの選曲も抜群です。

参加ミュージシャンは、ポール・サイモンやジェームス・テイラーのアルバム常連ミュージシャンが中心ですが、ジャズ系のアーティストが、かなり参加している点も、このアルバムを魅力的にしています。


しかし、当時、このアルバムに対する、一般の反応は醒めたものだったように記憶しています。
リビーが、77年に、このアルバムを発表したのは、タイミング的には失敗だったと思います。


この年は、既成のロックが、どんどん巨大な音楽産業と変容する一方で、

セックス・ピストルズのデビューや、映画サタデーナイトフィーバーの特大ヒットなど、新しい音楽に注目が集りはじめた頃で、ビートルズのアメリカ上陸の1964年と並ぶ程の、ポップスの大転換期だったと思ってます。

あの、カーペンターズすら停滞しだした時期に、リビーのようなデリケートでアンニュイな音楽など、当時は入る隙間はありませんでした。


その後は、彼女名義のアルバムはありません。

バート・バカラック関係のサントラに参加したり、セサミストリートのアルバムなどで、歌声を聴く事が出来る程度です。

最近では、90年頃に再婚した現夫のドナルド・フェイゲン(なんと、現在はお二人で、昔ディランが住んでいた、ウッドストックのお屋敷に、お住まいだそうです!)のアルバムで、クレジットは見ることが出来ます。


最近、彼女の娘のエイミー・ヘルムが、オラベルという、激渋のフォーク・ブルース・バンドで活躍されていました。

ザ・バンドを彷彿とさせる、良質なルーツミュージックですので、機会があれば聴いてみてください。


そして、昨年七月に、リビーの最初の夫バリー・タイタスとの息子で、長男のエズラ・タイタスが亡くなったそうです。  

ご冥福を、お祈りいたします。


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左が、77年のアルバムです。ジャケもナイスです。名作!!
右が、彼女のファーストアルバムです。コアなファン以外には、お勧めしません。(*゚ー゚)ゞ

真ん中のCDが、今回再発された、ベアズ・ヴィルの4枚組オムニバスです。
数曲追加され、高音質盤になって(個人的には、どうでも良い程度の高音質)
紙ジャケ(これも、どうでも良い)で、旧商品から、二千円アップの一万円!!!(・_・;)
数曲追加につられて購入しましが、旧規格で十分??