嘘で嘘を固めた虚言癖でアル中のアイツ。
にも関わらず、彼女と、親同士の顔合わせ、マンション購入に向けた不動産屋探しと、
結婚寸前までこぎつけたのはある意味凄い。
病気でなければ、ただの結婚詐欺である。
金にも変えられない、2度と戻ることのない彼女の時間を全て無駄にしたのだから。
結婚式を挙げたら、誰を呼んで、どこのテーブルにして、
どんな余興をやって、誰にやってもらって、
酒は飲み放題にして、この馴染みのレストランバーで二次会を朝までやりたい
なんて話になっていた。
昔のことなので覚えてないが、
結婚式をどうするか、どんな結婚式にするかなんて話もしてたと思う。
礼服着て豪華な結婚式ではなく、
二次会的な式にして、行きつけのレストランBARでフランクに、無礼講に、みんなふざけて全裸で、
パンクに。
そんな話をしてたような気がする。
結局、彼女に本当の姿がバレてしまい、姿を消されたわけだが。。。
ある日、仕事帰りに1人でそのレストランバーに寄った。
たまたま偶然、アイツが、一人で飲みに来た。
久しぶりに2人で飲むことになった。
あいつは、複数人で飲むと、酔いが深まるに従って見下し始めてマウントを取ってくる。
しつこく弄り倒し嘲笑し始める。
なんだ?やんのか?てめー
と。
しかし、2人で飲むと、
昔のあの頃のように、楽しく飲めるのだ。
少し世間話をして酒が進んだ後、彼女のことを突っ込んでみた。
そういえばさ、別れたって聞いたんだけど、なんかあったの?
え?誰から聞いた?別れてねーよ。
何もねーよ。誰から聞いたんだよ。
いや、誰からってわけでもないんだけど、そんな噂聞いたから。結婚するって話してたし。
誰だよ、言えよ。付き合ってりゃ喧嘩くらいすることもあるよ。誰かが大袈裟にそう言ったんだろ。
オメー舐めてんのか?
いやいや、真面目に聞いてんだよ。心配でさ。
オメーに心配される筋合いねーよ。
と、慌てて取り繕いながら、キレて話を終わらせようと。
しかし、別れたと言えば良いのに、なぜ、別れてないことにして話を進めようとするのか。。。
気が利く店長は、こんな常連が揉めてるのを見兼ねて優しく声掛け。
まぁまぁ、喧嘩やめようぜって。
一杯ご馳走。
喧嘩したつもりはなく。喧嘩になってたとも思っておらず。
何だかすごく哀れに感じた瞬間だった。
こいつの本当の姿が、あまりにも衝撃的なものだったので、なかなか飲み込めずにいたが、、、
後日、別の飲み屋で久しぶりに会った際は、何事もなかったように乾杯した。
再び開催されたアイツについての地元会議で、
家族が悲鳴をあげてるならきちんと福祉に繋げた方が良いのではないかと、カウンセリングを家族も受けた方が良いのではないかという話になった。
家族だけで抱え込んでるように思えたからだ。
だから、私は仕事で繋がりのある精神障害の支援団体で理事長をされている、一流大学医学部の精神科医で、カウンセラーもされている方を頼ってはどうかと提案してみた。









