グラン・トリノ | ファンキー・中村の“おっかねえかも知んない”話

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見たんだ今日。

感想?

ハッキリ言って、正直言って、本心を言えば・・・




車関連の映画だとばかり思っていた。

1972年型 Ford Grantorinoといえば、エンスー・ジアーストでなくとも知れた車なんだ。

中でも72年といえば、71年に施行されたマスキー法の煽りを一身に受けた、悲運の銘車が際立つ歳。

それも車好きとして名高い、クリント・イーストウッド監督・主演作品である。

当然ながらソレが走り回り、マグナムをぶっ放し・・・勝手にそう思っていたんだ。



・・・全く違った。

それどころか、目から大量のウロコが落ちた。

(こんな手法があるのか!)

そして、涙が止まらなかった。

彼の意思が直球で飛び込み、更には痛いほどの感情が見て取れたからだ。

<人生>
<過去>
<過ち>
<後悔>
<信念>
<強さ>
<弱さ>
<優しさ>
<憎しみ>

そして・・・慈悲の心。

この全てがこの映画にはある。

決して厭味ではない、決して押し付けではない、本当の人間の心が描かれている。



まだ観ていない方は、是非!絶対!観てほしい。

そして何かを感じて欲しい。

歳を得た名優であるからこそ描けた、これは彼自身だ。