遠野探訪2 写真に写った神々!
遠野に到着し、最初に向かったのが
境内に立つ大木に座敷童が姿を現すと言われる、
<早池峰神社>であった。
この木のどこかに今も座敷童が・・・?
使われた木々の様子からも、悠久の年月を経たものだとわかる。
座敷童に関する、何らかの話を聞かせて頂こうと
神社社務所の戸を叩くが、何やら留守の様子。
しかし周辺には、中で料理をしているらしき
芳香が漂っているんだ。
よそ者が10人近くで境内の端から端までを歩き回り、
その間にも何度か社務所の扉を叩きに行っている。
・・・居留守?
なぜ?
どちらにしても、これでは一向に埒が明かない。
「そろそろ他を回りましょうか」
そう言って車の方へ戻ろうとした時だった。
「あれ?社務所の中・・・誰かいるよ」
まるでこちらを伺うかのようにして、
物陰からじっと一行を見つめる女性がいた。
中村が気付くとさっと身を潜め、
どこか他の部屋へ行ってしまった。
「すみませーん。どなたかいらっしゃいませんか?
すみませーん!」
再び社務所の戸を叩き、先ほどより大きな声で呼びかける。
面倒くさそうに奥から現れたのは中年の女性。
にこりともせずガラス戸を開けると、
「何の御用でしょうか?」と。
我々が当地に出向いた趣旨を伝えると、
「とにかくここではなんですから中へどうぞ」という。
「昔、ここにある一本の木に座敷童が現れたという・・・」
「そんな事実はありません」
「え?いや、ちゃんとした文献にもそのように記述が・・・」
「知りません。そのような木も存在しませんし。」
その模様をVTR班が撮っていたのだが・・・
「あのう、ソレ止めていただけませんか!」
随分な言い様である。
とにかくここにはそんなオカルト迷たものは存在しない。
逆に言えば、そんな風評が立っては困る!
・・・だそうだ。
遠野。
その名を聞けば、誰でも思い浮べるのは
“民話の里”のはず。
それらに力を借りて町興しをしているはずが、
“オカルト”という言葉で一派一からげにされてしまった。
変なの!
ところがだ。
帰りしな参道を歩いていて、
ふと周囲に“意識”を感じて立ち止まった。
ポケットのカメラを取り出し、撮ったのがこれだ。
丸で囲んだ中をよく見て欲しい。
強烈な神威を纏った、沢山の神々しい御姿が見えるだろう。
やはりここには何かある!!
そう感じずにはいられなかった。