深夜に一人


ぼやけた街灯を頼りに感覚だけで歩く



暗闇を只管歩いて人ごみに紛れる



ただ自分の存在を知りたくて


無関心の熱に触れる



ネオンの吹き溜まり


声 足音



汚れた空気を思いっきり吸って


暗黒の道へ戻る



疲れきった足を照らす光


見上げたら月の暈



誰も居ないビルの入り口


硝子に映った自分は



下を向いたいつもの僕だった