落ちた柿を踏まない様に歩いていたら何時の程にか雑鬧で

仰ぎ見たビルは低くなった空に突き刺さっていた



正直な夜は乱がわしい階段を降り、贅沢を呷りながら久闊を叙するのが良い



下世話な話に首肯く僕に沁み込んだ俗塵が

仕舞い込んだ感情を喚び起こして体を脈打たせるの