香り立つ木の側をキミと手を繋いで駆け抜けた


柵から逃げるという陋策

理由なんて何でも良かった


2人きりの愛しい時間が徒に過ぎる

寝るのを惜しんで話し込んだり

一度の会話も無いまま夜が来たり


疲れ切る程遊んだかと思えば

起き上がる事もせず1日ごろごろと過ごしたりもした

ある日

僕等は見つかった

あれだけ離したくなかった手を

キミも僕もすんなり解き


其々

別々の路へと突き進んだ

一歩

一歩と

前へ進む毎に

キミから遠ざかる


哀感に堪え切れなくなって立ち止まり

何度もキミの名前を叫んだ


キミが笑って手を振ってくれたから

もう温もりが消えた手を


僕も慌てて振り返した


今度

またいつか何処かで


誰かと


手を繋ぐ時まで


僕は

僕だけの道を進む