昨日久しぶりに女の子と飲みに行った。
すごく明るくてかわいらしい子なので、いつもの僕ならば気を引きたくてついついしゃべりすぎて空回りしてしまうようなパターンなんだけど、彼女は僕のしゃべりに合わせて相槌をうったりボケたりしてくれるのでとても話しやすく、この子は優しい子だな、なんて思いながら嬉しくなって芋焼酎をがぶがぶ飲んで酔っ払ってしまった。
しばらくすると彼女の知り合いらしいおばちゃんが店に入ってきた。すごいメイクをしている。
お母さんの友達だそうだ。
彼女の知り合いでなければ僕は「カブキの方ですか?」と話しかけたくなるほどの存在感だ。坂東玉三郎に似ている。
彼女は玉三郎似のおばちゃんと簡単に挨拶を交わし、また僕との会話に戻ったので、僕もあえて玉三郎にはふれず、二人の会話を続けることにした。
仕事の話や家族の話などをまじめに話していたら、いきなりおばちゃんが会話に割り込んできた。
「男と女の間に友情なんて存在しないのよ」
!?
いきなりこのおばちゃんは何を言い出すんだろうと、びっくりしたが、おばちゃんはそんなことにはお構いなしでつづける。
「あんたもわかってるはずだわ。男と女に友情なんてありえないのよ」
いや、あの、僕は男女間にも友情は存在すると思うけど、百歩譲っておばちゃんのその主張は別に否定しません。はい、わかりました。いいですよ。そのとおり。でもね、そもそもそういうことじゃなくて、僕たちはそんな内容の会話、ひとつもしていないんですけど。
おばちゃんは何を思っていきなり力説しだしたんだろ。
何かつらいことがあったのかな。
おばちゃん、忠告ありがとうね。おもしろかったよ、おばちゃんも頑張ってな。
しかしこのおばちゃん、よく見ればよく見るほど坂東玉三郎に似ている。夢にでてきそうだ。
