古河はなももマラソンを走り終えました。
打ち上げでは、マラソンからの緊張を解き放たれ、楽しくお酒を飲もうと思っていました。
 
古河駅の近くにある丸満餃子という店に行きました。
鉄板焼きが出来るテーブルに通されました。
参加メンバーは、私、さとさん、たくやんさん、まーさーさん、トマソンさん、ヒロカズさんの6名でした。
各々が鉄板のあるふたつのテーブルに別れました。
私のテーブルには、さとさん、たくやんさん。
もう一つのテーブルには、まーさーさん、トマソンさん、ヒロカズさん。
 
私が座ったテーブルでは、さとさんが出てきた素材を、美味しそうに、焼いたり、切り分けたりして下さいました。
美味しく楽しく飲んでいましたが、ここで争いのネタがぶっこまれました。
キャベツのみじん切り、紅ショウガ、豚肉、海老がカップに入っています。
どうやらお好み焼きのようです。
それも大阪風のお好み焼きです。
誰かが、大阪人は、お好み焼きには、こだわりますよね? やっぱり自分で焼きます?と、私に早速の先制パンチ。
(平凡パンチならいただきますが、そんなパンチはいらんねんって!)
マラソンの緊張感から解き放たれたつもりが、ここで、もっと大きなプレッシャーを感じていまいました。
かぶせて私の隣に座った方にもツッコミが入りました。
ヒロカズさんも大阪人でしたよね。(門真市出身)
 
せっかくなんで、この大阪人ふたりにお好み焼きを美味しく焼いてもらおう♪といったノリになりました。
まさに私とヒロカズさんを対決させるように。
 
何でも知ってる私が、みなさまに教えてさしあげましょう。
大阪人はみんな、お好み焼きを上手に焼けるとは限りません。
ついでに言っておきます。
大阪人だからといって、みんな面白いこと言うわけではありません。
だから勘弁して下さい。
日本の学校に転校してきたサッカーが下手なブラジルの少年が、体育のサッカーの授業に参加する時の気持ちがよくわかります。
サッカーが下手なブラジル少年のどこが悪いねーん!!
面白くない大阪人のどこが悪いねーん!!
ああ、すっとした。
 
ヒロカズさんが、先に鉄板にお好み焼きを投じ、ヒロカズさんチームの先攻で闘いが始まりました。
私が少し遅れたのは、広げたお好み焼きの上に豚肉を置くか、焼いた豚肉の上にお好み焼きを乗せるか、焼いた豚肉を拡げたお好み焼きに乗せるか迷ったからです。 (何が違うの?)
ヒロカズさんが、鉄板に広げたお好み焼きの上に豚肉を乗せる手法を選んだため、私は焼いた豚肉の上にお好み焼きを広げる手法を選びました。
同じ手法を選ぶとヒロカズさんにはかないません。
なぜならパナソニックのお膝元、門真市出身です。
技術立国を支えた松下幸之助さんのDNAがヒロカズさんには流れています。
門真市出身者の技術は侮れません。
はんだごて大会を行えば、おそらく銀メダルは間違いないでしょう。
金メダルになれない理由は、大東市を挟んで南にある東大阪市が立ちはだかっているからです。
ちなみに私は、挟まれた大東市出身です。
寝屋川市出身なら、 もう少し楽な展開になったかと思います。
結局、ヒロカズさんと違う技法で豚肉には、お好み焼きに参加してもらいました。
 
お好み焼きを返す頃合いが来ました。
ヒロカズさんが先に返します。
回転は良かったのですが、着地を少し失敗しました。
9.65の演技です。(体操競技か?)
私も着地を失敗したため、9.65でした。
ここまでは、二人の演技の点数は並んでいます。
2人とも大阪人としての期待を裏切りました。
だから、大阪人のみんながお好み焼き名人とちやうって!!
広島のみなさまは、いかがですか?
 
この先、明暗を分ける展開になります。
気がつくと私に代わってさとさんがお好み焼きを仕上げにかかっていました。
ソースをぬり、青海苔、かつおぶしをまぶしたところで、ヒロカズさんのお好み焼きと差がつきました。
かつおぶしの踊らせ方が、さとさんの方が一枚上手でした。
技術だけでなく表現力も大切なんです。(フィギュアスケートか?)
 
続いて焼きそばの登場です。
ヒロカズさんが先に焼きはじめました。
少し遅れてさとさんも焼きだしました。
ハイボールを飲んでいた、さとさんが私にビールを要求されました。
あれ?ビールを飲みたいのかな?と思っていたら、それを焼きそばにかけました。
それを見た敵チームのまーさーさんが、「あー、それやるやる(^_^)」と、嬉しそうなリアクションをされていました。
どうやら敵チームまで魅了してしまったようです。
ヒロカズさんが具材を全て鉄板に投入した後にさとさんも具材を投入しました。
しかし、もやしだけは投入しませんでした。
何故?という問いかけに対して、もやしのシャキシャキ感を損なわないようにするためだとのことでした。
それを聞いてしまうと、ヒロカズさんの作品のもやしが食べてもいないのに、フニャフニャに感じてしまいます。
いろいろとツッコミを受けていながら、ヒロカズさんは飄々とお好み焼きと焼きそばを焼いていました。
きっと、つまらないこだわりを持っておられないのでしょう。
私とヒロカズさんのふがいない大阪人二人のやられキャラのおかげで、さとさんが全部持っていってしまいました。
 
 

 

お開きの後、駅までの道中、ヒロカズさんが、「広島の友達と、お好み焼きを巡って喧嘩したことがあるんですよ。」とポツリと漏らしました。

どうやら、とてつもないこだわりを持っておられたようです。

私たち二人のやられキャラの会話を聞いていたさとさんが、広島焼きの方が美味しいとの発言をされました。

それに対して、とてつもないこだわりを持ったヒロカズさんが猛烈な反対アピールをされました。

あんなもん、クレープみたいなもんですやん!! Funkさんも言ってやって下さいよ!!

そやなあ、下手くそが焼いたら、真ん中のキャベツは生温い野菜サラダみたいなもんやん!!

そばを入れる意味がわからん!! お好み焼きで勝負できへんから、いらんもん入れるねん!!(モダン焼きも否定ですか?)

私なりに精一杯、広島焼きを貶める言葉を遣いましたが、なんでそんなに優しいんですか?!と叱られてしまいました。

最後の手段としては、バーカ、バーカ、広島焼きのバーカ!!広島焼きの母さん、で~べ~そ!!くらいしか残っていません。

さすがに、それは言えませんでした。

きっと歳をとったせいですね。

 

 

この鉄板対決の陰で、ヒロカズさんが、火傷を負いました。

こだわってナノレベルでお好み焼きに近づいたための名誉の負傷です。

鉄板のそばで熱せられた皿に不用意にさわって火傷されたことは、ぜったいに、ぜ~ったいに、ぜ~ったいに、内緒にして下さいね。

来年のこともありますから。(関係ないところで火傷したのならドラマになりません。)
 
来年、ヒロカズさんは、鉄板焼きで、さとさんにリヴェンジされることだと思います。
対決の前に、ヒロカズさんは、火傷の跡を見せ、
「この傷を覚えているか?あの日から、ずっとこの傷がうずくんだよ。」
「あんたを倒さない限り、このうずきから逃れられないんだよ!!」
昭和のドラマのシーンが来年見られそうです。(みなさま、打ち上げに参加しましょう。)
さとさんは、ヒロカズさんの宿命を背負ってしまったようです。
 
新華社通信によりますと、ヒロカズさん一家の最近の食事は、朝はたこ焼き、昼は焼きそば、夜はお好み焼きになってしまったそうです。
全てヒロカズさんが調理しているそうです。
闘いは、もう始まっています。
ご家族の協力が来年に実るといいですね。
 
さとさんは、鉄板焼きの魔術師。
ヒロカズさんは、さとさんに叶うことが出来るのでしょうか?
 
 
 

 
 
このくそ長い記事を最後まで読んだ殊勝な方がいらっしゃるのなら優遇します。
ジュース奢ったるわ!!
 
 
 
 
 
 

 
 
変わった響きですね、この曲。