私は自分の事を「村長の息子タイプ」と、よく揶揄しています。
その言葉は、ありがちなドラマの登場人物をモデルにしています。
村の女の子を妊娠させてしまった土地の有力者の息子。
両親に相談したところ、貧乏人の小娘を我が一族に入れるわけにはいかない。
金を渡して解決しなさいと促されて、おめおめと息子はそれを実行してしまいます。
その後、息子は、困ったことがあると親の金で問題を解決してしまう悪い癖がついてしまいました。
そんなバカ息子がモデルです。
自分はそんな風にはならないでしょう。
だってお金を持っていませんから。
まあ、お金を持っていたらどうなるかわかりませんけど。
この時代に、そんな輩がいないことを望みます。
もう、そんな時代ではありませんから。
就職した頃、30年近く前の話です。
同期入社に、お金持ちのボンボンがいました。
彼の実家は大阪の南河内で兼業農家を営んでいる土地持ちでした。
彼は結婚相手のことについて、こんなことを語りました。
「俺は同和地区出身者や在日朝鮮人と結婚できへん。」
おいおい、差別かよ・・・
ムカッとして、は~ぁ、何で?と聞くと、昔から一族にそんな血を入れるなと教わってきた!!とのことでした。
好きになった女の子がその対象だとしても、そうできるの?と聞き返してみました。
そうだったとしても、それには逆らえないとのことでした。
本気でキレそうになりましたが、つまらん男だと諦めて、「他の血統も尊重できた方が、自分の血統をより尊重できると思うよ。」とだけアドバイスしておきました。
彼は他にも高卒の先輩社員をバカにしていました。
何でそう思うの?と聞いたところ、学校を出てからすぐ働いているので彼らは視野が狭いとのこと。
大学だけが見分を広められるところなの?
働きながらの4年間は見分が広がらないの?
キレそうになったのを我慢して、その君の視野の方がずっと狭いと思うよ!とだけ、優しくアドバイスしてあげました。
ちなみに彼は、偏差値の上では大した大学を卒業していません。
学歴で勝負すると、自分で自分の首を絞めることには気づかなかったのでしょうね。
おかしいことを是正しようとても、考え方の違う相手には、異教の聖典を読ませるものに等しいものであるいうことをつくづく思いしらされました。
今回の話からだけの観点でしかありませんが、差別する人は、自分より低い階層を作ることで、安寧できる場所を確保したいだけなのだろう、と再認識してしまいました。
それって ただのヘタレやんけ、カス!!
しばくぞ、ボケ!!←それはいらんやろ。
ただただ、このヘイト親父が、自分の子供たちに差別意識を伝承しないことを願います。
それどころか、「お父さん、間違ってるよ。」と言える子供たちに育ってくれていればありがたいです。
バックボーンで勝負すんねんやったら、俺も村長の息子やぞ!!なんて威張るのはアホの象徴ですね。
自分の存在こそが何よりも大きいものなのに。
あとがき
彼は数年で退社した後に保険会社を立ち上げました。
はじめはコネ勝負なのか、私の営業所に、しつこく勧誘に来ましたが、何故か私のところには来ませんでした。
あれだけ村長の息子ぶっていたのに、何でお金を持ってないことがわかったんでしょう?