【あらすじ】

不慮の事故で視力と家族を失った明香里(吉高由里子)は、些細な日々の楽しみを見つけながら、日々生活をしていた。ある日、やっと見つけたビル管理のバイトをしていた塁(横浜流星)と管理人と間違えてしまい、話し掛けたのをきっかけに、二人は話をする機会が増える。

塁は以前キックボクサーだったが、ある事件をきっかけに心を閉ざし、今は日雇いのアルバイトで生活をしていたのだ。そんな中、時々話しかけてくる明香里の存在が、塁にはかけがえのないものになり次第に心を開いていく。

やがて塁は自分の過去が明香里の失明した事件と関係していたことを知り、彼女の目の手術代を稼ぐため、(以前関わっていた組織の主催する)賭博試合のリングに立つことを決意することに…。

 

【見どころ】

昨今、活躍ぶり著しい横浜流星と、安定した演技力が光る吉高由里子のW主演も然ることながら、予定調和な展開でも、なぜか泣けてくる二人の演技力に注目!

私的には、顔立ちからも、割と軽めの演技は向いていると思っていた横浜流星に、こういうシリアスも出来るのね!と言わしめた出世作!と太鼓判を推したい。

 

【評価】★★★☆☆星3.9

ストーリーは恐らく途中から、あぁこんな感じ?と読める部分も多々あるが、それを差し引いても、思わずぐっと来るシーンが多いのは、W主演の演技の賜物かと思う。学生時代に世界チャンピオンにもなった横浜流星の肉体派の演技もガチさを感じるし、世界の蜷川をも唸らせた、吉高由里子のハンディキャップを持つ女性ならでは!の演技に引き込まれた。星4としたいところではあるが、正直、意外性はあまりないので、マイナス0.1で3.9としたい。