弁護士探偵物語 天使の分け前 | 誇り高き遊び人魂の社会の窓

弁護士探偵物語 天使の分け前

「このミステリーがすごい!」大賞第10回大賞受賞作品

「弁護士探偵物語 天使の分け前」法坂一広 読了いたしました。

弁護士探偵物語 天使の分け前 (単行本・ムック) / 法坂一広/著

¥1,470
楽天




このミス大賞の大賞受賞作は毎年楽しみにしています。

もちろん個人的な好みに会う合わないはあるので大興奮することもあればガッカリすることもあるんですけどね。(笑)

今回の「弁護士探偵物語 天使の分け前」は正直ガッカリかなぁ~

福岡で弁護士をしている「私」ある殺人事件の容疑者の弁護を請け負う所から物語がスタートするハードボイルド作品です。

因に作者の法坂一広氏も現役の弁護士さんだそうです。

なので、法律や裁判、検事とのやり取りなどはさすがと唸らされる所は多々あります。

しかしハードボイルド作品と言うのはなんでワイズクラックの多いものなんだろう…

ワイズクラック=いわゆるハードボイルド小説なんかに出てくる気の利いた台詞と言うか、軽口のこと。

この作品では軽口ではなくただのイヤミにしか聞こえないぐらいこのワイズクラックが多用されます。

Kayは読みながら「もういいって…」って突っ込みながら読んでました。(笑)

謎解きの部分もこの弁護士探偵が解き明かすのではなく、どちらかと言えばただ闇雲に引っ掻き回しただけの感が…

プロットも決して目新しいとは言えない。

ん~困った…これだけ悪口(?)が出て来るんだが、実は楽しかったんだな。(笑)

このミス大賞の審査員の方も書いていたが、北海道のススキの探偵「オレ」に対して九州福岡の弁護士探偵「私」になってくれたら面白いのになぁ~と思ってたりもするんだなぁ~

ん~何がそんなに魅力的だったんだろう…

しばらくじっくり考えます。(笑)