インドネシアはイスラム教徒が世界で一番多い国ではありますが、
イスラム教が国教と定められているわけではありません。
インドネシアでは、現在、6つの宗教を国家が認めており、国民はそのどれか一つを信仰する必要があります(信仰していい、ではなく、義務です)。
その宗教とは、
「イスラム教、カトリック、プロテスタント、仏教、ヒンドゥー教、儒教」
です。
果たして儒教は宗教なのか…。
選択した宗教は、身分証明書にも記載されるとのこと。
信仰が義務になるのは、日本人の私としてはいまいちよくわからない感覚ですが…。
とはいえ、インドネシアで一番信仰する人が多いのはイスラム教で、1日5回のお祈りの時間があります。
空港やショッピングモール、会社でも、イスラム教徒がお祈りができる部屋があり、
仕事中でもお祈りをすることを妨げることは出来ないそう。
もちろんインドネシアのイスラム教徒全てがしっかり教義を守るか、と言うとそこは人それぞれだそうです。
(旦那のドライバーさんや、家に来てくれているメイドさんはお祈りの時間でも普通に仕事をしています。)
ジャカルタには大小様々なモスクが至る所にあり、多分すごい大富豪と思われる人の一軒家には、敷地内にモスクを建てていたりします
そして朝はだいたい5時くらいから、
夕方はだいたい18時くらいから、
各モスクからコーランの読誦が始まります。
モスクが密集している地域では、それぞれ読誦するので、訳わからん状態になってるところも。
スピーカーを使って流しているのですが、
毎回同じ人ではない(多分)。
コーランも毎回同じ箇所ではない(多分)。
そして読誦を流す長さも音量も様々です。
録音したものを流しているのか、
毎度毎度読誦しているのかはわかりません。
動画は、ある日の読誦の映像。
ジャカルタの景色と共に見てみてください。
歩けばすぐの距離ですが、家屋に貧富の差が現れているのがご覧いただけると思います。
(プール側から撮影しているので水音が入ってしまっています💦)。
ちなみに旦那の職場では、
録音ではなく毎回人が読み上げているとのこと。
初めてインドネシアに来た当初は、
朝のお祈りの時間にこの読誦で目が覚めたりしていましたが、だんだん慣れてきました。
でも…疲れている時に大音量で長時間流されると、正直きつい時もあり…(部屋の中にいても結構聞こえてくる)
同じように思った人がいたらしく、
モスクに、「音が大きい」とクレームをつけた人がいたそう。
が、なんとその人は宗教冒涜の容疑で逮捕されたそう
その人がイスラム教徒だったのか、インドネシア国籍の人だったのかとかはわかりませんが、
外国では外で宗教の話はしない方がいいな、と思った出来事でした。