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不妊治療が私に教えてくれたこと

最後の顕微授精に挑む39歳。不妊治療を通して感じたことを整理して残したいと思います。

D20にて、凍結胚移植を行ってきました。

ルトラールを毎食後2錠ずつ飲み、朝晩膣坐薬をし、2日に一度エストラーナを張り替えてきました。そして、一週間前から、TSHを下げるためにチラーチンSを半錠飲んでいます。

チラーチンSを飲むことになったのは、私の潜在性甲状腺機能低下症を心配してのこと。
移植の3日前には、SEET法で卵お迎えの準備。
卵はAランク。
アシストハッチングをして、無事移植。

もう、できることはすべてやってもらった。
あとは、私の体次第。

何度も先生に有難うございますと言いました。
あれこれ細かいことも言いましたが、笑、感謝しかなかった。

少し胸が張ってきています。
普段ネガティブな私ですが、ポジティブに信じています。



最後まで読んで下さって有難うございました。

3回目の体外受精が陰性で終わった後、甲状腺について調べてもらうように紹介状を渡されました。

潜在性甲状腺機能低下症と言われました。

TSH 4.87
TS 2.97
T4 1.17

TSHが基準値よりも上回っているのですが、T3とT4は基準値内です。だから「潜在性」です。因みに自覚症状はありません。

その病院からは、これくらいの数値で治療をすることはないけれど、妊娠を望んでいる人には治療をする場合があると言われました。TSHを下げるにはお薬を飲んでもらって、定期的に検査をすることになるけれど、必ず下がるとは言えないとも言われました。治療をしたいならするけど...というようなお返事。こういう風に自分で選ばなきゃならないことが、一番困るのです。

結局、私は治療をしませんでした。
そのことも検査結果を持って不妊治療の病院にも伝えたところ、そのままになりました。

この時の私はちょっと疲れていました。
採卵前の自己注射も、薬のビンを割るのに両手が傷だらけになって、手が震えてできない状況でした。
すぐに、4回目の採卵をする気にはなれなかったのです。
もう、限界でした。

今、いろいろ調べると、2.5以下が望ましいようですね。
赤ちゃんにも影響することがあるらしいから、下げておいた方が良かったようです。
この時、このことをそのままにしたことで、結局のちに不安が残ることとなってしまいました。


前回陽性反応が出たので、今回も同じくアンタゴニスト法にて。
今回はできるだけ自然な形でということで、注射は最小限にされました。

卵は2つ取れました。
一つは当然凍結されるものだとホッとしていたら...

「凍結の実績があまり良くないから卵2つ入れといたけー」と先生。
卵を移植した後に1時間ほど安静にしている時に、そう言われました。
「なんで?どういうこと?」と思いました。

この時は卵がお腹にいたので、なるべくネガティブに物事を捉えたくないという気持ちがありました。

育てるのは私なのに...40代で双子なんて無理だよ、勝手にそんな...
体外受精の同意書には、3回目以降なら2つ戻すことは可能だとは書いてあったけど、2つ戻しますということではなかったのに。

結局、陰性で終わったので、今思えば、2つ戻してもきっとダメだろうということだったのでしょう。凍結ができるといっておきながら、実は設備が十分ではないのか?とも思いました。

不妊治療は、お金がかかるわりに結果がでない医療です。
そこに説明が欠けていると、一気に不信感に変わってしまいます。
こんなことは言いたくはないですが、採卵も培養も移植もすべて見えないところで行われています。
詐欺まがいの病院が出てきても、おかしくはないと感じています。

結局その後も、何度か先生にそのことを聞いたのですが、イライラされました。
この時から、段々と先生に対して構えるようになってきてしまったのです。


この前帰省したときに、父と初めて色々な話をしました。
戦後生まれの無口な父。
働き始めてから、一緒にお酒を飲むことはあっても、
今までこんなことを話したことはなかった。

父は、今の私の事を心配してくれていた。
不妊治療なんてしなくていいじゃないかと言ってくれる。

そして、こんなことを言われた。

そんなに子どもが欲しいとは思わなかった。
だったら仕事ばかりしないで、早く結婚すれば良かったんじゃないか?

と。

おっしゃる通りです。

なんでしょう。
女性は20代で結婚して子どもを持つのが当たり前の世代であるせいでもありますが。
とにかく客観的な意見とは、本当に貴重です。

私は子どもを持つ時期をしっかり考えてこなかった。
一番に考えてきたのは、仕事のことだった。
働いていないと悪いことをしている気になってしまう。
子どもを持った後の自分をあまりリアルに描けなかった。

周囲の出産ラッシュに押されてはじめて、
考えるようになった。

そして、いまのいまやっと、本当に会いたいと思う。
自分のDNAを受け継いだ子に。

私が父と話しをするときに感じる、
離れていても、温かく、深く、心が通う感触。

友だちとも違う、不思議な感じ。
もう一人の大きな自分のような。

そんな心のやりとりを
自分の子どもともしてみたいと思うのです。

あなたに会いたいです。
私たちの下に降りてきてくれませんか?

待っています...


いつも最後まで読んで下さって有難うございました。







ああ... リセットしてしまった。
胸が張ったり頻尿になったりしたので、妊娠したかと思ったのに。
でも、うちの場合、自然になんてできるわけないんだよね。

というわけで、凍結胚移植の準備です。
今回は、エストラーナというテープをお腹に貼ることになりました。
内膜を厚くするためだそうです。

そして、バイアスピリンとプレドニゾロンを1日1錠ずつ。

明日、受診です。
この病院に通うのも、あと数回か...
車で1時間。
どこか寄り道できる面白い所はないだろうか。
せっかくのドライブだから、楽しみたいのです。

因みに、先生とのコミュニケーションの問題については、夫のおかげでスッキリすることができました。先生も、普段女性ばかりに囲まれているせいか、夫が一緒の時の方が、心を開いて話をしてくれるのです。

今まで凍結をしなかった理由は、凍結は余程良い卵でないと意味がないという、先生の考えからだということがわかりました。設備の問題ではないとのことです。「先生の病院は、凍結は成績が悪いけー」の一言で、ここまでは理解できないですね。ま、何はともあれ、誤解が解けてよかったです。


いつも最後まで読んで下さって、有難うございます。