もっと、無謀なる挑戦・・・
Aloha~♪今日もFun Fun Baby! Anneのブログへようこそ!いつもアクセスありがとうございます。
前回からの続き、西穂高岳の子連れ登山の続きです。
昨日の無謀な挑戦はこちら↓
http://ameblo.jp/funfunbabysign/entry-10348616488.html
ようやく西穂山荘に到着した晩、たくさんの登山者の皆さんと食事をしながら、明日の行程はどこに行く?という話題になりました。
ほとんどの方が60代の年配のベテランさんばかり。明日は奥穂高岳の縦走を目指すと、もっとも上級者向けのコースに行くようです。
『あなたたちはどうするの?』と聞かれ、
『独標を目指します。』と答えたところ、
『えっー!赤ちゃん連れで?無理だよ~。』と一蹴されました。
ベテランさんの話によれば、独標までの道のりには今日以上に大きな岩がゴロゴロしていて、勾配も相当きついとのこと。
さらに山の稜線にそって歩くので、すぐ下は崖。バランスでも崩そうものなら、落下するよ、と脅されました。
事実、奥穂高岳では9月10日に二人の男性親子さんが遭難されて亡くなっており、その救助に向かった防災ヘリコプターも接触事故を起こし、尾根に激突。
ヘリは炎上し、パイロットや同乗していた二名の救助員の方の尊い命も犠牲に。いまだにその残骸の一部が残ったままのため、奥穂高岳から先は一部通行止めになっているそうです。
事故の惨状を伝える記事はこちら↓
http://www.asahi.com/national/update/0911/NGY200909110008.html
その話をきいて、パパは
『やっぱりやめようか・・・』と中止を切り出しました。もちろん、今日貧血を起こした私を気遣っての発言です。
私もしばらく考えていましたが、貧血もすっかり良くなっていたので、
『行けるところまで行って、ダメなら勇気をもって引き返そうよ。』
と前に進むことに決めました。
翌朝の天候は、雨一家には似つかわないほどの快晴。
朝6時半に山荘を出発しました。もちろん、MIJAはスリングの中にいます。
山荘を出てすぐから、大きなチャレンジが始まります。
昨日よりもさらにきつい急こう配。さらに、昨日よりも大きな岩の数々。
大きな岩をまるでロッククライミングしながら、何とかMIJAと一歩一歩と登ります。
急な勾配なので、振り返ると落ちてしまいそう。
フーフー汗をかきかき30分ほど登った先に、平坦な岩場に出ました。
昨日山荘から見た景色よりも、さらに天に一歩近づいた感じ。360度の大パノラマが広がっています!
笠ヶ岳や焼岳も、より雄大で美しく見えます。
MIJAは【くも】【やま】のサインを出して、山の雄大さや雲の流れをお手てで表現。感動している様子が伺えます。
『そうだね。お山がきれいだね。』
『くもさんがMIJAの下にあるね~。』
スリングに入っていると、ちょうど私の肩越しに、眼下の光景が見られるので、MIJAは誰よりも一番の絶景を堪能していたようです。
途中、平坦な道がつづき、ハイマツに囲まれた緑の道が続きます。ここが山の植生の最後の場所だということが、その先の岩の色との境目で分かりました。
10月にはこのハイマツ辺り一帯が紅葉し、より美しくなるので、全国からより多くの登山者がやってくるのだそうです。
尾根を伝って歩いて行くと、二つ目の難所が出てきました。
岩場です。
木一本も生えていない岩の道を、すべらないように一歩一歩、ジャリッ、ジャリッ、という音をたてて登ります。
たくさんの登山者が登っていましたが、私語をしている人は誰一人いません。
余裕がなくなるくらい、きつい上り坂です。
一気に標高が上がるので、空気も薄くなってきました。過酷です~。(TωT)
岩が大好きなSEANは、昨日とは打って変わって、ひょいひょいと身軽に岩を登っていってしまい、前にいたグループのベテランさんたちと先に行ってしまいました。
遅れること10分。ヒーヒーいいながら、急坂を登り切りましたが、MIJAの体重で、もう肩の痛みが限界に。
パパに頼んで、スリングを初めて交代してもらいました。
13キロの負荷が無いというのは、こんなに軽いものかと驚くほど、子供がいないと、足が身軽!
『こんな、ハー、しんどい思いして、ハー、のぼってたの??』
パパはMIJAの重さに驚いたようす。息も切れ切れに坂を登ってきました。
最後の勾配を登り切り、とうとう目的の独標のふもとに到着したのです!!
独標をふもとから見上げると、ロッククライミングしなくては登れない岩の城壁のような構造をしていて、とてもスリングでMIJAを上げるのは無理だと思われました。
『フー、フー、SEANとふたりで行っておいで』
パパとMIJAを置いて、SEANとふたりで最後はロッククライミングをすることに。
でも、ここは標高2700メートルの高地。一歩足を踏み外せば、あとは奈落の底が待っています。
下を向いたりしたり、振り返ったら、一気に落下しそうで、恐ろしくなります。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
三点クライミングで、左手、右手、片足を常に岩に貼り付けながら、重心をゆっくり移して、次の岩に移動します。
岩の壁を半分登ったところで、次の岩がかなり遠く。断崖絶壁に貼りついている自分を想像して、恐怖で足が止まってしまいました。
これをどうやって登るの~??
『もう、無理!( p_q)ここまで!』先に登っていたSEANに言うと、
『マミー、大丈夫だよ。(^∇^) 次にどこに足をかけるか、僕が教えてあげるから。』
息子に励まされ、一歩、一歩、またゆっくりと進みます。
そこにひとりの男性が座って、何やら拝んでいました。
『これ、昔松本深志高校の生徒たちが登っていて、落雷に打たれて、たくさんのお子さんが無くなったんだよ。これはその慰霊碑。良かったら、手を合わせてあげて。』![]()
その当時は鎖が岩に打ち込まれていて、その鎖を頼りに高校生たちが岩に登っていたのだそう。運悪く、その鎖に雷が落ち、多くの方が犠牲になったのだそうです。
ゴールを前にして、子供たちはどんなに無念だったことでしょう。
男性は偶然事故現場に居合わせて、事故処理を手伝ったそうです。
山の神秘さ・美しさとうらはらに、山の厳しさ、怖さを教えられた瞬間でした。
何とか慰霊碑まで登り、SEANと手を合わせます。山の安全と旅の無事を祈り、ゴールを見ると、いよい独標の先が見えてきました。![]()
もう少し!!最後の岩を登り切り・・・
そして・・・到着!!![]()
標高2701メートルの独標に到着です。
下を見ると、右手には上高地、左手には笠ヶ岳と、さらに奥には立山、上を見ると、手が届きそうなくらい近い青空。
その絶景と迫力に言葉が出ません。すごい!!
疲労や恐怖との戦いも、この景色のためなら乗り越えたいと思ってしまう。
達成感と同時に、無事に子供と怪我もなく登れたこと、ここまで登るのに、声を掛けて下さった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
本当にありがとうございます![]()
今度は下山する時に、私が皆さんを励ます番ですよね。
山荘からご一緒したNさんご夫婦と一緒に写っています。手を振っているのがAnneです。
ここには、人は何故山に登るのか、そのさらなる深い答えが待っていました。
またひとつ、ハードルを越えられたかな?
まだ旅の話は続きます・・・
Mahalo~♪


