目覚めが素晴らしいなんて、
通過した人間が言う言葉だ。
今まさに陣痛の痛みと戦っている妊婦が
陣痛って素晴らしい!とは言えないのと同じ。
こんなに痛いのに、
パッと変わるもんでもなく、
かと言って歩みを止めても
始まった痛みから逃げることはできない。
いつ終わるのかわからない怖さと孤独と痛みに耐えながら、
ひたすら闇の中を進む。
明けない夜はない事を信じて…。
生ぬるい幸福の中で過ごしながら、
定期的に溜まるストレスを買い物や旅行で発散し、
ぼんやりと人生に悩みながらも、
少しの痛みと
少しの幸せに満足して
幻想に浸っていられる。
擬似的な幸せ。
それはそれで、
幸せだよ…。
目覚め始めると、
その手前で一回大出血する。
逃げていた感情と向き合わないといけないから。
しかも
過去世に積み上げて複雑に絡んだ全部と。
すごい圧力。
人生観が変わるくらいなんだから、
一気になんてやったら
死ぬ。
無理矢理向き合おうとしたって
出来るもんじゃない。
だから魂も
耐えられる分だけ
少しずつ
開放していく。
はず…
でもこれは、
死なないけど、
渡ることを躊躇していると
死ぬやつ。
身籠ったら、
産むしかないわな…。
そりゃそうだな…。
