おばあちゃんの味
私のおばあちゃんは、熊本で、91才、ひとり暮らししています。
毎日、一日に何度も、東西南北に向かって手を合わせ、
ありがとうございます。
おかげさまです。
みんなをお守りください。
って深々おじぎをしています。
生活の中心は野菜作りです。
理由は春夏秋冬にたくさん野菜が採れたら、遠くに住む子供や孫
たちが、喜んでくれるし、会うことができるからです。
耳も遠くて、ほとんど話は聞こえないのに、孫、ひ孫、16人の名前は全部覚えています。
私は忙しさや自分の体調などを言い訳にそんなおばあちゃんに会うのは、このお正月が数年ぶりでした。
見えないとこで、こんなに想ってくれてる人がいて、そんな人に会いに行くこと以上に、大切な事はあるかな?
考えたけど答えは見つかりませんでした。
何もありませんでした。
帰り際におばあちゃんは、
「来年は生きてられるかわからんばい」
って言いました。
今日は大阪に、おばあちゃんの野菜がダンボールいっぱい届いたから、
小松菜をちぎって、日向夏を皮ごと入れて、
グリーンスムージーを作りました。
畑の景色がうかんでいて、
そんなわがままな私なのに、
おばあちゃんは許してくれてるし、いつだって守ってくれてると
ごめんねとありがとうの味がしました。
そして、おばあちゃんと血が繋がっていることが、
なによりうれしく思いました。


