最近はお寺離れ、檀家離れという言葉をよく聞きます。
日本全体の人口が減り、田舎から都会へ若者が進出し、地元のお寺とのお付き合いが無くなっていきます。
これは仕方がないと思うのですが、お寺が完全に無くなることはないと思っています。
なぜなら葬儀の現場や現在の終活相談窓口・実際のサポートを行っていると、お寺さんにお経を呼んで欲しいという一定のニーズはあることは感じています。
昔のお寺のイメージ
昔はお寺の住職といえば厳格で怖い人のイメージがあった方も多いかもしれません。
そしてお寺を地域で支えるという考えが根付いていたので、お寺と地域の人の結びつきは強かったと思います。
私は半年前に自身の祖父が亡くなり葬儀を行ったのですが、祖母や伯母はやはりお葬式にはお寺様を呼ぶという考えであり、実際にお寺様を呼びました。元々お付き合いのあったお寺様のようです。
私も初めてこちらの住職に会いましたが、かなり厳格なイメージの方だなと感じ、孫の立場としては、今後はお付き合いしにくいと感じてしまいました。
昔のままではお寺の経営が難しい
昔は先祖代々の家・土地・地域・お墓・お寺様を守っていくという考えが強かったと思います。
しかし現代はこれだけ多くの情報と、人の動きが流動的な世の中になるとそのような考え方も少なくなり、地元にもなかなか帰らなくなります。
また都会で新しい生活が始まると、将来的に家やお墓を継ぐという選択は難しくなります。このような背景の中では、お寺様も従来のままでの運営はできません。
どれだけ古き良きお寺様であっても自らが「色々なアイディアや発信を行う必要性」が時代の変化とともに必要になったと言えるのではないでしょうか?
一般の人が「お寺を選ぶ時代」
昔は地域ごとにお付き合いのあるお寺が決まっており、先祖代々のお付き合いが続いていたのが当たり前だったのですが、今はそのようなわけには行きません。
相談がしにくく、押しつけた考えのお寺様は一般の方は必要としていません。お寺様でなくてもそのような人とお付き合いはしたくないはずです。
実際に家族の現状とお寺との考えが全く合わず、お寺様の考えを押しつけられた結果、付き合いを解消したいという方も多くいらっしゃいます。
これがお寺離れという言葉を生んだのではないでしょうか。
一方、ちゃんと法事やお経をあげたいと仰る方も一定数いらっしゃいますので、完全にお寺離れの世の中になってしまったというイメージはありません。
営業と同じで、一般の方はお寺に対して、
良心的で、
親しみがあり、
接しやすい存在であることを望んでいると私は思います。
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