「コクリコ坂から」を観に行く前に、
「借りぐらしのアリエッティ」のブルーレイを観て、
一筆書こうと思ったら三回に分かれてしまいました。
それほどにジブリの作品の1シーンが良く出来ていて、
省くシーンが無かったというのが理由です。
批評する方がどう思っても、やはり良く出来ているんですね。
前に書いたのは翔とアリエッティの出会いまで。
そんで、ここからストーリーの山なんでしょうけど、
それがハルさんの小さな悪意として描かれています。
この作品の山がここなので、評価が分かれるんでしょう。
正直、声も俳優じゃなく声優さんに担当してもらえば、
物語もレベルが上がるんでしょうが。。。
俳優を使わざるを得ない、映画という敷居の高さなんですね。
人集めには止むなしという事なんでしょうか。
ジブリ作品で描かれる主人公は皆、勇敢で正しくあろうとする。
時々、そうじゃなくてもいいんじゃない?
そういう気持ちはあります。
過ちや臆病だったり、違うキャラの作品を観てみたい。
それは多分、みんな少しは思ってるんじゃないかな。
ポケモンはあれはあれでいいんです。
子供が夏休みに観に行くモノです。
それでもナメられません。
多くの人はジブリには過剰に期待し過ぎなのかも。。。
「紅の豚」や「猫の恩返し」の様な変わった作品もアリです。
僕の一番は「紅の豚」です。最高のラストだったと思います。
じゃ、アリエッティの続きです。
ハルさんは小人と翔の接触を確信し、行動に出るんですね。
困った人なんです。
ここでハルさんがここまで怖く描かれると、ちょっと。。。
小人を捕まえて瓶に入れるあたりは、
本当に悪意があってって訳じゃない。
でも、ストーリー上本当に困った人なんです。
とうとう人間に見つかってしまった。
鍵をかけてにんまりするあたり、ほとんど悪役ですね。
アリエッティが母を救う為に、翔の元へ。
でもドアには鍵が。。。
ここでも緑と赤の反対色が奇麗ですね。
ここら辺もはさすがジブリ。
スケールの大きさと躍動感はしっかり描かれていますね。
慌てて消毒会社を呼んでいるハルさん。
ほんとうに悪者なんですけど。。。
小人の居た痕跡を消す翔。
鍵をかけた筈の部屋から出ていた翔。
ハルさんびっくり!凄い悪役っぷりです。
翔の心臓の病気の深刻さが伝わって来なかったのは残念。
死んじゃうかもしれない人間には見えなかったです。
ここが伝わると、深みが出たハズ。
母を助けだすアリエッティ。
小人の居た痕跡は無い。
慌てて右往左往するハルさん。
とぼけた翔。何事も無かったようですね。
力が抜けて崩れるハルさん。
アリエッティ達はすでに家を後に。。。
眠れず外に出る翔。
ニーヤが気持ちを伝えに戻ってきた。
翔の声が聞こえる。
「間に合って良かった」「ニーヤが教えてくれたんだ。」
スピラーは矢を緩める。
「今度は受け取ってくれると嬉しいんだけど」
角砂糖ですね。
「これをそばに」で人気アイテムになった、洗濯バサミ。
「守ってくれてありがとう」
そして翔にも手術を受け生きる勇気が湧いてきます。
「さよなら」「いつまでも元気で」
ジブリの映画に必ずある「別れ」です。
そして、映画のおわりでもあります。
何故でしょう、ジブリ作品を観終わって、
ちょっとの寂しさがあるんですね。
次はいつ、どんな作品なのか?
それは物語がよかったからこそ思うのです。
「アリエッティ、君は僕の心臓の一部だ」
この映画の一番の台詞です。
手術は成功したのか?
それは、映画の冒頭に答えがあるじゃないですか。
そして朝と共にそれぞれが未来に向かうシーンですね。
不器用なスピラー。
アリエッティも笑顔がこぼれる。
彼らは滅びない。
未来はある。ここのさじ加減がジブリらしさです。
ここで物語はおしまいです。
ちょっとあっさりしてたなって僕も思いました。
でもブログで書くのにこれだけの画像が必要だった。
って事は、各シーンが良く出来ていた。
だからでしょうか。
時間も短くて、期待し過ぎだって感じです。
でもジブリらしさは出ていたと思います。
酷評される程ではありません。どうでしょ?
これで僕は「コクリコ坂から」を観に行けるのですね。
いい作品だと嬉しい。
ジブリが名作を生み続けられる訳じゃない。
でも、「ジブリ」って聞くと映画館に足を運んじゃいます。
シーンを観れば、ジブリだって判るし、
スタッフさん達が頑張っているからでしょうね。
長くつき合って頂きありがとうございました。
その1
その2