今回の裁判員裁判は、史上最長の事件ということばかりでニュースになっていますが、

私としては当初は退屈な形式だけの裁判になると思っていたのが、

予想を大きく裏切られた裁判でした。

今まで見たものの中でもダントツにアカデミックでストーリーのような高度な

法廷技術を用いたアグレッシヴなやりとりに驚かされました。

通常の裁判とは全く違った別格のものと思いました。

日本でもハリウッド映画のようなこんなことができるのだなと非常に

感心した裁判でした。

この裁判を傍聴できたことは有意義であり、これほど素晴らしい法廷ならば、

こうした裁判員裁判が行われたことがよかったと思えます。

ただ公判は素晴らしかったけれど、私としては驚きとともに疑問があるものだった。

なぜなら、法廷に出た証拠と明らかな事実が反映されていないのではと、あらっと思ったのでした。