某大手芸能事務所の女性マネージャーMさんに、今日久しぶりに会いました。
2005年以来ですから、かれこれ3年ぶりになります。
何を隠そう、このMさんこそ、僕がPerfumeとめぐり会うきっかけを作って
くれた「恩人」なのです。
今から5年前、あるコーナー企画で、僕はMさんの事務所に所属していた
アイドルタレントたちと仕事をしていました。
今では、かなりのビッグになってしまったアイドルたちと、僕が毎日のように
打ち合わせや取材をする一方で、研究熱心だったMさんは常によその
事務所のアイドルタレントのHPや2ちゃんねるへの書き込みなどをチェック。
「○○事務所の○美ちゃんは良いね。絶対に売れるわ」
「オフィス○○の○子ちゃんは、このままだと消えるね」
などと、芸能記者のようなコメントをいつも発していました。
そんなある日、僕がアイドルタレントとの取材を終え、スタッフルームに
戻ると、Mさんがある芸能事務所のページを熱心に眺めていました。
「森戸海岸(仮名)さん、おもしろいページがありますよ」
僕の顔を見かけるなり、あるアーチストのインターネットの配信映像を
勧めてきました。
画面には、どこかのリビングルームに設置された定点カメラの映像が
映し出され、何人かの女の子たちがおしゃべりをしていました。
そうです!その映像こそPerfumeが当時生活していたBEE-HIVE寮に
設置されていた「BEE-HIVEカメラ」の映像だったのです。
24時間の生中継。ほとんどの時間が無人の映像でしたが、時折眺めていると
学校やレッスンから帰ってきたBEE-HIVEのメンバーが、その日あった
出来事や、ライブやCDリリースの告知、今流行っている事など、
実に他愛もない話をインターネットで「たれ流して」いたのです。
しかし、一種「のぞき見」的な感覚や、10代の女の子たちのどうでもいい
言動に、いつしか僕とMさんは引き込まれていき、打ち合わせや取材が
終わると、大の大人2人が仕事も時間も忘れ、ライブで流れてくる少女たちの
姿を眺めていたのです。
「うちの事務所も寮を作ればいいのに…」とか、
「へえ~、アミューズって、こんなレッスンもしてるんだ」などと、
某大手芸能事務所のマネージャーらしくMさんが「仕事直結」的な話を
する中で、僕はいつの間にかBEE-HIVEで一番年少のグループである
「Perfume」に興味を持つようになっていました。
(一番のお気に入りは、BOYSTYLEのアサミちゃんでしたが…)
そんなある日、Mさんが僕をあるライブに招待してきました。
Shibuya O-Crestで行なわれた、そのライブはMさんが担当していた
女の子のユニットの他に、数組の女の子ユニットが出演する「対バン」
形式のライブでした。
あまり気乗りがしないまま、ライブ当日会場へ向かった僕でしたが、
会場で出演者リストを見た途端、体内からアドレナリンが放出されるのを
感じました。
なんとライブのトリで、Perfumeが出演していたのです。
初めて「生」で見るPerfume。
初めて「生」で聴くPerfumeの曲。
それまで、「隠しカメラ」的な映像を「のぞき見」していた者としては
妙な「違和感」と、何だか「気恥ずかしい気持ち」を感じながら、ステージの
3人を見つめていた、そんな記憶があります。
5曲ぐらい披露された曲の中でも、「モノクロームエフェクト」と「おいしい
レシピ」の衝撃は、今だに忘れていません。
キャッチーなダンスに、「アイドル」でありながらの完成度の高い楽曲。
「なんかPerfume、すごく良いね!!」
自分が担当する女の子ユニットの世話を放り出して、客席にやって来た
Mさんと僕は、しみじみと3人の少女たちを眺めていました。
まるで、少し成長した小鳥を見つめる親鳥のような感覚で…。
それ以降、僕の中でPerfumeの存在が大きくなっていきました。
新譜がリリースされれば購入し、2005年の後半からはライブや
イベントにも積極的に参加するようになっていました。
(さすがに、浜名湖の春の移動教室には参加しませんでしたが…
しかし今となっては参加しておくべきでした…
)
時は流れ、2008年の師走。
僕をPerfumeに導いてくれた「恩人」のMさんが、3年ぶりに目の前に
います。
よその事務所のタレントながら、Mさんも「その後のPerfume」の動向には
注目していたそうです。
「BEEカメで覗いていた、あのPerfumeが紅白出場なんて、ウソみたい!」
僕とMさんの共通の記憶である「BEEカメのPerfume」は、
すでに遠い昔の話。
今やPerfumeは、CDやDVDで1位を記録し、紅白歌合戦にも出場する
トップアーチストに成長してしまいました。
あの当時20代だったMさんが、「三十路」の女性になってしまったのも当然の
ことなのです。
しかし、あの日Mさんが「BEE-HIVEカメラ」の映像を眺めていなかったら…。
あの日、Mさんが渋谷のライブに誘ってくれなかったら…。
僕のPerfumeとの出会いはどうなっていたのかと、ふと考えてしまいます。
あの日のPerfumeとの出会いは偶然だったのでしょうか?
それとも、あの日のPerfumeとの出会いは必然だったのでしょうか?
僕は出会うべくして出会った、「運命的な出会い」だと信じています。
(恋人か!)
このブログをご覧になっている方たちも、「Perfumeとの出会い」には
きっと何かしらの物語があったに違いありません。
皆さんのPerfumeとの「運命的な出会い」、ぜひ聞いてみたいものです。