彼の印象は頭脳明晰でどこかトンがっていて、物事の本質は突いているけどなかなか理解しにくい。そんな取っ付きにくい別世界の住人、であった。
この本を読むまでは…
以前から何冊かホリエモンの本は読んでいるが、シンプルで分かりやすい考え方である反面、凡人が3ステップくらい必要なことを1ステップで答えにたどり着く才能がこの人にあるかのようで、近づきがたい存在であり、突然変異的に現れた天才的な人物なんだろうなというのが私が持っていたイメージである。
なのでこの本は読みたかった。
どうしたらこんな人が生まれるのか…
その期待は良い意味で砕かれた。
ホリエモンは人間だった。
それも普通の。
まぁ地頭は良いのであるが。
ゼロに小さなイチを足していく。
シンプルだが当たり前の誰しもが出来ること。
基本的にはこれまでの彼の著作にはなかった子供時代から学生の頃の話が中心だ。
この頃の彼はフジテレビ買収騒ぎの頃や収監された頃、そして今の彼の世間的なキャラクターからはかなり離れたものであり、
それは彼にとってもどちらかといえば隠しておきたいような過去。
そのような彼の過去の中でいかに彼は時代の寵児になり得たのか?
難しいことは言ってない。
成功へのテクニックとか、近道とかそんなものではないんだと何度もホリエモンは繰り返す。
身近な事柄から得られる経験を一つずつ自分の中に蓄えながら、その経験を糧に自分が働けるフィールドを広げていく。
中身はなんだって良いのだ。
そうやって働くこと、
働くことを最も大真面目に地道に捉えているのがこの人なんだということがわかった。
一つこの本の中で成功へのテクニックと呼べるかなと感じた部分がある。
それは「ノリの良さ」が大事なんだということ。
これは共感した。
目の前のチャンスにどう飛び乗るかとかではなく、面白いと思った瞬間に無意識的に飛びつく勢い。
損得とかではなく、仕事も女性もインスピレーションが大事なんだな。
それをしたからといって全員が全員ホリエモンになれるわけではないけれど、きっとそうやって選んだ選択肢は幸せにしてくれていると私自身のことを振り返ってもそう感じる。
ホリエモンよりも2年ほど年上なのに、収入はホリエモンの爪の垢程度のこの私であるが、ここがゼロと思ってイチを足していくことは何のリスクでもないから、もっとノリの良さを意識していろんなものに飛び込んでいく、そうありたいと思った。

