太陽が光っている。温かな風とともに幸せがやってくる。見知らぬ人は足を上げている。まわりまわってハムを食べる季節だ。どうも見覚えがあると気づく。もしかして、見知らぬ人とどこかで演武をした?とすると髪の長い見知らぬ人はやはり見知り人なのだろうか。声をかけるまでもなく、見知らぬ人は一心不乱に手を上げ下げ、回し、胴体をひねる。遠くから見つめる。不思議と飽きがこない。鳥が鳴いている。いや、目の前の人が、鳴いている。多くの力が集まっていく。何かが始まる予感。少々悲しい。雨が降り、冷えてきた。時計は1時。じっとみる。5時。じっとみる。11時。じっとみる。以下続く。こうして、いくらの時間が経ったのか。足下に鮫が泳いでいる。水たまりを気持ちよさそうに。笑顔だな。そう感じたら、ふくらはぎに激痛が走る。噛んだな。足元を見ずに、荒木さんを見た。そうだ。あの人は私を、、、。いや、そんなはずはない。意味のない記憶を追い出して、鮫に食われていく肉体を見る。鮫の笑い声「キーキー」と。荒木さんは、やはり首を曲げ、手首を伸ばし、体を重力に逆らわせる。「大切なものはなんだい?」誰かが言った気がする。それとも私自身が思いついたのだろうか?聞かれても答えられないことは、誰にもあてはまる。いいよね?鮫は心臓を食べようとしている。「まあいいさ」答えると鮫は「ほなら、いただきます」と私を食べた。私は消えるはずが、なぜか鮫になっていた。