「夜の訪問者」
そして、部屋でご褒美のスイカを食べようかな?と思っているときにドアが
ノックしたので開けてみると僕があげるといったドアマンが私服で立っていた。
どうやらいきさつを聞いたみたいで、お礼を言いたくてもどってきたみたいだった。

僕はほっとして、彼に買ったときは1100元だけど6500kmはしってきたこと、
リアタイヤの目がなくなっているのでスペアのタイヤをつけておいたこと、
チューブを5本くらいバックの中に入っていることを伝えて、いらないものが
あったら捨ててくれとたのんだ。彼は「捨てるなんてとんでもない、明日から
その自転車で通勤します」と喜んでくれた。なんだかいらないものを押し付けた
気持ちだったのだがすっきりとした。彼らが帰って行った後、またしばらくして
彼が戻ってきた。そして手には箱を持っている。「これは自転車のお礼です」
といってくれた。オリンピックの開会式が行われた形をした灰皿を僕にくれたの
である。
マネージャーが気を利かせてもたせてくれたのかな?とおもったが
それでもこちらが逆に申し訳ないくらいだった。「ありがとう」とお礼を言って
彼と別れた。本当にいろいろあった自転車の旅、最後にこんなことになるなんて
いい出会いばっかりだったなと感じた。