昨日、出先でのことです

私の斜め前に座って居られた
80代位のご婦人が
目薬をさし始めました

そう言えば、母も
何処にいて、何をしていても
時間が来たら、バッグから出して
目薬さしていたなぁ

一時は緑内障で失明も危ぶまれた
そんな事も有りましたが
いい先生に巡り会えたのと
何種類かの目薬を、時間毎に
真面目にさしていた
そのおかげで
ずっと視力を失ったり
視野が陰たりも無かったなぁ。


そんな事思いながら
そのご婦人の後ろ姿を
何気なく見ていてハッとしました。

帽子を被り、マスクをし
少し俯かれた時の
その斜め後ろから見える横顔が
母にとても似ているのです

帽子の後ろから少し出た白髪
マスクをかけた耳の
しっかりした耳たぶや
頬から首へのぽっちゃりした所

着ておられる服も母が好んで着ていた
紫に近いワイン色の花柄

まるで、母がそこに居るようで
「お母さん❗️」と
その柔らかそうなほっぺに
触れたいような不思議な気持ちで
瞼が熱くなりました。


その方が呼ばれて立ち上がる迄の
ほんの1〜2分の出来事でした。

正面を向かれたお顔は
目も全然似て無くて
勿論知らない方ですから

あっという間に
夢から覚めたのですが

ほんの一瞬でも
母の面影のある方と
同じ空間でいた事

何だか不思議な様な
狐につままれた様な、、、。

でもあの時間は
確実に幸せな一瞬でした❣️