先週の話・・・忙しくて有意義だった一週間のつづきです (^^ゞ
寒さが厳しくなってきた、先週の水曜日(20日)は、市民劇場の一月例会でした
☆☆あらすじ☆☆
太平洋戦争末期、ミッション系の女学生たちが音楽室で空襲に遭います。
女学生たちは防空壕に避難しようとするのですが、
「防空壕に入っちゃダメ!」と叫ぶ女学生がいました。
その女学生はよく見るとおばあちゃんでした。
彼女は「真夜中の太陽」の楽譜を音楽室にとりに戻ったため、一人生き残った女学生で、
防空壕のなかで亡くなった友だちを助けようと、70年近いときをへて
ふたたびあの日に還ってきたのでした……。
(パンフレットより)
日色ともゑさん演じる、今は80歳代のおばあちゃんになったハツエが
若いころのクラスメートに会い
一番、何がしたかったか?
何を話したかったか?
自分だけが生き残ったことを後悔したり、亡くなっていったクラスメートは恨んではいないかと
悩んだり・・・。
「ハツエちゃん、今何歳?」
「結婚は?」
「仕事は?」
クラスメートからの、矢継ぎ早の質問に、一生懸命答えるハツエ
戦後を生き残り、看護師になったハツエは、結婚もして母になり
今は、あの頃の自分たちと同年代の孫もいることを聞いたクラスメートは・・・。
ドキドキしながら反応を気にしていた私の耳に聞こえてきたのは
「ハツエちゃん、私たちの分まで、生きていろいろ経験してくれてありがとう」の言葉でした。
戦争を経験している方の中には、ハツエと同じ思いをして生きて来られた方が
きっとたくさんいらっしゃることでしょう
特攻隊の教官をしていて、多くの教え子を死への旅に旅立たせ、
最後は自分も特攻隊員として飛び立ったものの、飛行機の不具合で直後に墜落
地元の農家の人の看病で九死に一生を得た義父
父は明日沖縄に向けて船で出発するという前日に、モールス信号の腕を買われて、
広島の気象台に残ることになりました
そして、翌日出発した仲間の人たちは、沖縄につく前にアメリカの潜水艦によって
船が撃沈し全員還らぬ人になったそうです
義父は終戦後は一度も操縦桿を握ることがなく、
父は広島で被爆した人々のお世話で、市内入りして被爆者になりました
二人とも、戦争のことを子や孫に話すことはありましたが
自分だけが生き残ることになったこれらのことは、あまり触れたがらず
たまに断片的に聞かされただけです
きっと人には言えない思いをいっぱい抱えて、亡くなった教え子や戦友を思っていたことでしょう
今は亡き義父や父にも、このお芝居のクラスメートの言葉
「私たちの分まで、長生きして、いろいろ経験してくれてありがとう」の言葉を
聞かせてあげたかったな~と思ったら、涙が止まらなくなりました。
このお芝居の中でハツエがもう一つ叶えたかったのが
空襲で歌えなくなった歌「真夜中の太陽」をクラスメートと歌うこと
♪寒い夜 暗い部屋 ひとりぽっちでも
凍える指を温める人がいなくても
燃えろ 私の太陽
燃えろ その火を絶やすな
燃えろ 私の命
赤く暗闇を照らして ♪
谷山浩子さんの詩も、メロディーも、心にとっても響いてきます
歌っている時の、日色さん演じる女学生ハツエが、とっても可愛くて
他の女学生の方も、生き生きとして・・・
戦時中と言う暗い社会の中でひもじさをこらえながらも
美味しい食べ物の話、好きな人の話、お洒落の話と
不自由なりに、工夫して生き生き描かれていたのが、印象的でした
詳しくは、香川市民劇場さんのHPに写真もあります
今回は、私たちのサークルが、運営委員になっていたため
お礼の「大入り袋」をお渡しするお役目や
公演後、劇団の方を囲んでの交流会へも参加と貴重な体験をさせて戴きました
会員さんのお店でのイタリア料理をいただきながらの交流会、
日色ともゑさんはじめ、女学生役の方、数名を囲んでの楽しいひと時でした
自己紹介から始まり、観劇の感想や、お稽古のときの裏話など
普段は観劇して、「良かったね、いい芝居だったね」で終わりなのが
俳優さんたちと触れて、ご苦労話や、嬉しかったことなどお聴きでき
このお芝居がとっても身近に感じられたことでした
交流会にも参加されて、私と同じテーブルだっお二人の方のブログです
若い方が、夢を持って頑張られている話に、爽やかで素敵だな~と
こちらの気持ちもちょっとだけ若返った、ひと時でした
毎日の生活の中では、思い通りにいかなくて、しんどいこと
悲しいこと、悔しいこと、後悔することもいっぱいあるけど・・・。
こうして、好きなお芝居を楽しみ、普段できないような貴重な体験もできるのは
元気でいられることと、色々お世話になっている周囲の方々がいるからですね
市民劇場に誘ってくれたお友達や交流会に迎えに来てくれた、市民劇場のお仲間にも
いっぱいお世話になりありがとうございました。
そして、仕事で疲れてるのに、文句も言わずいつも迎えに来てくれる夫や娘
いつも、本当に(人''▽`)ありがとう☆の気持ちです


