昨日放送されたNHKのハートネットTV、
働きながらお母様を自宅で介護しておられる61歳の女性がゲストというので
気になって録画しておいたのを、今日ゆっくり見ることができました。
講談師であり声優さんでもあるその方は、脳梗塞で7年間寝たきりのお母様を
お姉さんと一緒に、自宅で介護されているそうです
初めは一人で介護されていたお姉様が、ストレスで一時立てなくなり
それを機にご夫婦で実家に帰られて、姉妹での自宅介護になったそうです
お仕事を続けながら自宅で介護するにあたり訪問看護やマッサージなど
ケアマネさんと連絡を密にとり、介護チームを結成しての自宅介護です。
介護の様子が映し出された中で咽頭ケアという言葉が、耳に残りました
口腔ケアは入院していた父母の病院でもよく耳にして、
方法も必要性もそこそこ理解していましたが、
咽頭ケアとは初めて聞く言葉です
お母様にケアを施している様子も少しだけ映りました
頬骨のあたりをマッサージし、次に耳下から顎にかけても・・・。
寝たきりが長く続くと、顔周辺の筋肉も落ち、下がって、
そのまま固まるので、口が開いたまま閉まらなくなったり、
顔も表情がなく固まってしまうそうです
もちろん口が開いていると飲み込むこともできないですよね
そのお母様も目がかっと開いて表情がなく、
食べられないから胃瘻での栄養補給になっていました
そんなお母様に、咽頭ケアのマッサージを施したら
1日目で少し表情が和らぎ、一週間目には今にも喋りだしそうに
動きのある穏やかな顔になっていて驚きました
そして何より驚いたのは、胃瘻で長いあいだ食べたことがなかったのに
アイスクリームを口に入れてあげると、舌でコロコロ転がして
少しづつ喉に送り、ごくんと飲み込むことができたことです。
昨年の5月に亡くなった父のことを思い出しました
鼻からの経管栄養で、ほとんど寝たきりになってからは
いつ行っても口を大きく開けたまま顎をガクガク動かしていました
同じ病室の寝たきりの方も同様でしたので
気にはなりましたが理由はわからないままでした
今思えば、固まって閉じにくくなった口を一生懸命閉じようとしていたのかもしれませんね
口がいつも開いたままなので、乾燥して舌が割れて血が滲んでいることもありました
口から食べなくなると唾液も出にくくて、菌が繁殖しやすくなり汚れやすくなり
それが肺炎にもつながるそうですが、父の口の中は、乾燥していてもいつも綺麗でしたから
たぶん口腔ケアはしっかりできていたのでしょう
この咽頭ケアの方法を私がもっと早く知っていれば・・・。
父も口がちゃんと閉じて少しは楽だったかな~
TVのお母様のようにアイスクリームも食べられて
にっこり笑顔になったかもしれませんね
何にも知らなくて、お父さんごめんね
そんなことを考えて、今日はちょっと落ち込んでいます
認知症のことは色々勉強したけど、入院してからは介護は病院任せで
知らないことがいっぱいの私
もう少し勉強しなければと反省もさせられた番組でした