ギリシャのロードス島のメイン観光地は
この近辺が主。
港の入り口には一対のシカの像が立っています。
過去には高さ34m、台座を含めると約50m程度(自由の女神と同じくらい)の
太陽神ヘリオスの巨像があったとされていて世界7不思議の一つになっています。
巨像は紀元前228年に建設されて紀元前226年の巨大地震で倒壊し、
800年間そのまま放置され、その後、偶像崇拝を忌むイスラムの商人によって全て持ち去られたため
伝説だけが残っていて謎だらけの存在になっています。
私がロドス島に着く前日にあったM5.5の地震でも多少揺れを感じた程度の頑丈な島なので
巨像を倒壊させた地震の程度は計り知れないものだったと推測できそうですよね。
この島では他にも115年にロードス市が全壊する規模、
1304年、1856年にもM8の地震があり死者も出た記録が残っています。
ちょうど 今年2025年の2月初旬からサントリーニ島(311Km離れている。フェリーで14時間30分もかかる)で
数百回の地震が頻発し、最大でM5.2の地震があり観光がクローズされた(今は再開)という
ニュースが世界を駆け回った後だったので
この辺りも日本の多くのエリア同様プレート境界上なので
プレート移動の影響を色々と受けているようですね。
紀元前ならいざ知らず、今では巨大モニュメントの建築は資金さえ集まれば可能でしょう。
ロドス島の巨像を再建する構想もあるそうで
実現したら楽しそうですよね。
ロドス島の広さはギリシャ共和国で4番目に大きな島で、
面積1,400キロ平米。
日本で一番大きな島(ロシア管理下の択捉と国後島を除いて)沖縄島が1,207平米程度ですからそれよりも広い。
端から端まで移動するには自動車が必須でしょうから
空港にはたくさんのレンタカーショップが入っています。
とはいえ、
実際に観光するとしたら
中世の城壁でぐるっと囲まれた旧市街地のロードスだけでも十分でしょう。
巨大な地中海クルーズ船が着岸する港の突先部分から
10分も歩けば旧市街の城壁の中へ入ることができます。
空港からはタクシーで30分程度の距離で
前回掲載したように27ユーロです。
道中一箇所道がとても狭いところがあるのでそこで混雑が生じます。
城壁は登ってぐるりと歩くことができる41Km。
城壁内を巡るのが面白いのにわざわざ城壁の上を歩く人はいないのでは?
と思うかもしれませんが、結構の人がわざわざ城壁の上を歩いています。
壁の内部が旧市街、外部は住宅や店舗やマンション、ホテルがたくさんあり新市街。
旧市街で一番見晴らしが良い高い場所の一つが時計台。
ここに入るためには5ユーロ程度だったと思います。
時計台に登るだけではなく、一杯分飲み物券が含まれていて
炎天下歩き回る最中にのんびりコーヒーやビールなど好みのものを頼んで休憩することができお勧めです。
画像が横に貼り付いてます(すいません)
お金をとって入場制限するには訳があり、この木製の階段が
ギシギシと軋んで床も今にも抜けそうに軋みますから
なかなかのスリルでした。
骨董品が展示されていたりしていて
お洒落な喫茶コーナーに併設してトイレもありました。
トイレの多くが有料ですから
清掃代も入場料に含まれているので安心です。
塔の上から城壁がぐるりと見渡せ、城壁の上を散歩している人まで見通せます。
とても気持ちの良い場所でした。
壁の中の旧市街は
中世の面影が保存されつつ
商業地として利用されていますから
どこを写真で切り取っても絵になります。
朝、昼、夕暮れ、夜とそれぞれの時間帯に何度行っても楽しいので
ぜひ、この旧市街の近くにホテルを取られることをお勧めします。
この後、私が帰国して1週間後にも
ロードス・マルマリスを震源としたM6.6の地震があったようですが、
ロードスでは揺れを体感した程度だったようです。
トルコのマルマリスでは建物の倒壊が生じパニックになった人が1人お亡くなり(窓から飛び降りた)
数名の怪我人が出たようですから、
やっぱり昔の石造りは頑丈なのだなあと思いましたね。
その後もロードス島には相変わらず観光客が殺到しているようですから
当分安心して楽しめる場所なのだろうなと思います。
(次回も続きます)