世界の歯科関連産業で、1番多く業者が集まるのは

ドイツのケルン・メッセで開催される2年に1度の国際デンタルショーIDSです。

歯科業界における世界最大の祭典なので、

ケルンに行けばこれから来る最先端が わかる」と言われており
世界中の歯科関連業者がブースを出すので
その会場面積は18万㎡。東京ドームのグランド約14個分もあり

隅から隅まで見ようと思ったら3日かかるのではないか?という感じです。

ここ数回このケルンデンタルショーには参加してきたので

今回は、東洋と西洋の中間点であるドバイ国際デンタルショーに参加してきました。

ケルンの街は古くからの歴史と調和した地域で

駅を降りたらすぐゴシック様式の建築物としては世界最大の初代は4世紀に建てられたケルン大聖堂が

お出迎えしてくれる歴史とロマンにあふれた場所にありますが、

ドバイは21世紀に入って急激に作られた超高層ビル群や巨大ショッピングモールなど数々の大型プロジェクトで彩られた

超近代都市(観光都市)です。

規模は広島くらいの規模だそうですが、

街並みが非常に綺麗で

人工的に計画的にそして世界中の資本が入って立派に作られています。

ドバイ空港からは無人トラムでストレスなくスイスイと開発エリアに行くことが出来ます。

しかも、ガソリンは近隣エリアから安価に入ってくるのでしょう(多分ガソリン税や車両税がない、何しろもともとは税金を取らない国)

公共交通機関の運賃が超安い!

少しの移動距離では3ディルハムの課金がある程度。
1ディルハムは約41円ですから120円ちょっとで大抵の場所に移動できるという事になります。

 

 

トラムに乗るときは日本のSUICAのように先にカードを買い、切りのいい金額をチェージして使用します。

チェージはとても簡単にできるしすべてにおいて英語表記もあるので簡単です。

ただ、超綺麗なトラムは少し待てば次から次へとスイスイやってくるのですが
ビジネス街やモールに近づけば近づくほどどんどん人が乗り込んで来て

東京のラッシュアワーの地下鉄並みの混雑ぶりで車両を選ばないと積み残しが出るくらいの混雑になります。
混雑が嫌な人はゴールドを買っておくか(ゴールドカードを持っていないと足を踏み入れることが出来ない高級車両がある)、

女性や子供ならば専用車両に乗っておくのが無難でしょう。

中東と言えばイメージ的に香水や香辛料のイメージを持っていましたが、

トラム内も臭いという事がなく不快な思いをすることはなかったです。

トラムでの飲食は厳禁で罰則もあり

監視カメラもあると言われていますから

ガムや飴やペットボトル水さえ飲んでいる人はいませんし、

もともとイスラムの国ですからお酒は禁止されています。

日本の電車よりよほど綺麗で安心なのはそのおかげもあるでしょう。

ただ、女性・子ども専用車両では勤務終わりの人なのか?観光疲れの人なのか?

数名が地べたに座り込んでいるところも見ましたから

お行儀がさほどよくない階層の人向けの移動手段という感じでした。

(もちろんですが寝ている人はいません)
安いシルバーカードエリアに乗りましたから致し方ないのだと思います。

そういうのが嫌な方はぜひ高級なゴールドカードを購入してください。

たぶん1車両しかないと思いますがそこはお金に余裕がある人しか乗らないのであまり混まないのだと思います。

 

日本の円が、今とんでもなく安くなっていますから

$に固定されている(1ドル3.67ディルハム固定)現地通貨も非常に割高に感じてしまいます。

こちらはドバイモールの両替所の交換レート

こちらは羽田空港の交換レート

両替手数料が入りますから何しろ今は割高い!
海外でお金を使うのが本当に嫌になっちゃいますね。

私は羽田で5000円分だけディルハムに両替して渡航しましたが、

すべてカード払いが可能なエリアしか行くことがありませんでしたから

帰国前に空港で5000円分のディルハムを支払って残金をカード払いにして使い果たすしかなかったという感じで

現地でキャッシュを使う事はありませんでした。
(今回のツアー企画者に日本円で十分な金額を払っていましたし)

お買い物の際の注意点としては、

ドバイはVISAカードしかほとんど使えないという点でしょうか。

Amexを米国系店舗で一度使ったと思いますが、

もともとVISAしか使えないと聞いていましたから

支払いはほぼVISAカードで行いました。

カード払いは現地ディルハム払いを選択するのは賢い旅行者のお約束事ですね。

 

AEEDCの会場はトラム移動が便利な場所にあり、

駅から降りたらすぐが会場でしたから

(Dubai World Trade Center)

移動は超簡単でした。
会場内では中東やアジア圏の企業の多くが現金売りに来ていますから

ディルハムか?米ドルを持っていくのは正解でしょう。

こういう時はカード決済はしてもらえません。

キャッシュオンリーでのやりとりでしか販売してもらえませんから

持参した米ドルで多少販売品を購入したりしました。

デンタルショーで何か買う時はどこの国でもたいていキャッシュが必要です。

日本から海外企業のものを個人で輸入するとなると契約書を交わしてインボイスを払ったり輸入関税を払う必要が生じますから

少し試してみたいという程度のものは会場でキャッシュで買って帰るという事がよくされます。

今回はそんなに見新しいものもなかったですし、(やっぱりケルンのほうが規模が大きいので)
何しろ円安で購買意欲は最低の時期ですから

ほぼ何も買うものはありませんでした。

 

ドバイでの

食事は何でもありです。

お金儲けしたい企業や個人がたくさん出店していますから

世界中の食べ物を食べることが出来ます。
食に困ることはないでしょう。

ケンタッキーもあればマクドナルドもあればスタバもあるし、

お寿司屋さんもあれば、かつ丼屋さんもラーメン屋さんもあります。

ドバイっぽい食事が何か?がわからないくらい様々な国の多種多様な食事が提供されています。

たぶん、イスラム圏なので、豚は食べられない(販路を限定されている)のと

お酒がホテルでしか飲めない(酔っぱらって街を歩いていると逮捕されて知らない監獄に監禁される?)ことくらいでしょうか。

ホテル内であれば普通にお酒を頼めるように変わったそうですから

昔の厳しさはなくなったという話でしたが、

酔っ払いのいない、酔っ払い相手の商売がない国はとにかく綺麗でよかったです。

たぶん変な薬も禁止されているのではないか?と思います。

なので女性が一人で夜歩いていても安全です。

話によるといたるところに監視カメラが設置されていて

スリや置き引きや犯罪をすると

国に強制送還されたりアラブ諸国から追放になってしまうとか。。。

車の運転はビュンビュン飛ばすので酷いものでしたが

それでも事故をしようものなら即逮捕という話を聞いたりしましたし、

とにかく8割以上が海外からの移住者で構成されている国ですから

犯罪は滅多にないようです。(何かしてしまうと強制送還されるため)
ちなみに、ドバイはアラブ首長国連邦の1都市です。

 

民族構成(2013年)
         
インド人

  

53%
アラブ首長国国籍

  

17%
パキスタン

  

13.3%
バングラデシュ

  

7.5%
フィリピン人

  

2.5%
スリランカ

  

1.5%
その他

  

6%

現地の主婦の方(今回の旅のコーディネーターさん)によれば

財布を落としても1週間以上落としたところに落ちているそうです。

財布に入る程度の小金でドバイで出稼ぎが出来る権利を失ってしまうような損を取る人はいないそうです。

仮にPCや携帯電話を置き忘れても取りに帰ったらまだそのまま置いてあるそうです。

それくらい監視カメラで監視されているというような話をされていました。
逮捕されたら本当に怖いという話もありました。(厳罰)
とはいえ、昔ながらのスーク(市場)エリアは監視の目が行き届いていない印象がありましたから

自分がいるエリアに注意する必要はありそうです。

 

ケルンでは一時期移民が大量に駅周辺にたむろしていて

カツアゲや置き引きやスリが常態化していた時期があったように聞いていますから

もちろん飲んだくれもいれば、駅周辺小便臭いし、ゲボや唾や痰は吐き放題に落ちているし、食べ物やごみやタバコの吸い殻もいたるところに山積みにある。喚いている人もいれば薬?でわけわからない人もたむろしている・・・・

 

世界デンタルショーに初めて参加したいなとお考えの歯科関係者さんは

まずこの安全で超綺麗なドバイから参加してみるとよいのかもしれませんね。
いたるところで掃き掃除、拭き掃除の雇われ人が働いています。

飛行時間は11時間程度です(帰りは8時間半)

世界大会は

2月なので気温も平均20度と非常に穏やかですから一番よい季節なのかもしれません。

ドバイの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 31
(88)
31
(88)
41
(106)
41
(106)
45
(113)
45
(113)
47
(117)
48
(118)
43
(109)
40
(104)
41
(106)
31
(88)
48
(118)
平均最高気温 °C (°F) 24.0
(75.2)
25.4
(77.7)
28.2
(82.8)
32.9
(91.2)
37.6
(99.7)
39.5
(103.1)
40.8
(105.4)
41.3
(106.3)
38.9
(102)
35.4
(95.7)
30.5
(86.9)
26.2
(79.2)
33.4
(92.1)
日平均気温 °C (°F) 19
(66)
20
(68)
22.5
(72.5)
26
(79)
30.5
(86.9)
33
(91)
34.5
(94.1)
35.5
(95.9)
32.5
(90.5)
29
(84)
24.5
(76.1)
21
(70)
27.5
(81.5)
平均最低気温 °C (°F) 14.3
(57.7)
15.4
(59.7)
17.6
(63.7)
20.8
(69.4)
24.6
(76.3)
27.2
(81)
29.9
(85.8)
30.2
(86.4)
27.5
(81.5)
23.9
(75)
19.9
(67.8)
16.3
(61.3)
22.3
(72.1)
最低気温記録 °C (°F) 8
(46)
7
(45)
11
(52)
8
(46)
17
(63)
22
(72)
25
(77)
25
(77)
22
(72)
16
(61)
13
(55)
10
(50)
7
(45)
降水量 mm (inch) 15.6
(0.614)
25.0
(0.984)
21.0
(0.827)
7.0
(0.276)
0.4
(0.016)
0.0
(0)
0.8
(0.031)
0.0
(0)
0.0
(0)
1.2
(0.047)
2.7
(0.106)
14.9
(0.587)
88.6
(3.488)
平均降水日数 5 7 6 3 0 0 1 0 0 0 1 5 28

夏に行くと湿度100%の蒸し風呂状態で気温が40度を超えたりするそうです。ほぼ地獄並みなので、行動が制約されるようです。
とはいえ、今回は全国から26歯科医院が参加したDEXIT in Dubaiという企画だったのですが
日本を出発する際に関東は大雪に見舞われ出国までに数時間待機しなければならなかった大変な目に合われた歯科医も多数おられたり、
ドバイ滞在時は非常に天候に恵まれて晴天続きだったのですが、私たちが帰国したと同時に
ドバイには豪雨が降って(アラブの一部ではヒョウや大雪だったようです)
今、ドバイは大洪水の際中のようです。

 

 

一日帰国が遅れていたら帰れなかったかもしれません・・・・・・

世界中で天候不順になっていますから

何がどう転ぶかわかりませんね。

 

今回は幸いにも天候を上手く味方につけることが出来感謝です。

 


立派な近代建物群が建っている下は砂漠の砂ですから

どうやら水はけはよくないのだそうです。
また元湿地だったというエリアを開発したところもあるようですから

水没しやすい理由があるのかもしれません。

一生に1回か2回しか行かないような土地で天災に巻き込まれると大変嫌なものですから

今ドバイにおられる方々には大変申し訳ないですが

個人的に今回の日程は運がよかったなと思います。

この乾燥した土地が水没中だなんて!!

どんなに酷い悪天候に見舞われたのか?!!

数日後のTVの天気予報に雷マークがついていましたが
そんなに酷い事態に巻き込まれるとは皆想像できなかっただろうと思います。

とりあえず今回ご一緒された先生や関係者の方は皆無事帰国されたようでよかったです。

羽田空港からドバイへの雰囲気はコチラの動画がわかりやすいかも?

 

冗長なので2倍速で拝見くださいw
(途中で入る広告が品性が疑われるのでこういうのは通報したほうがよいのかもね)