こんにちは!
やっとコロナが制圧されたので

この前久しぶりにIDSケルン国際デンタルショー

参加してきました。

 

今回は

多くの一般開業医、

特に今後の歯科界を担っていく若い歯科医向けに

お金がそんなになくても参加する方法

ご紹介したいと思います。

 

今年のIDSでは大した革新性がなかったので、

展示に関してはこちらの動画でも観ていただければと思います。

こういう日本の業者さんが出しているものからも

世界の大きな流れがわかるのではないかと思います。
今年は日本の歯科医がたくさん団体でも個人でも参加していた印象があります。

皆さんズ~~っと海外に行きたかったのでしょう。

私も歯科医で診療している為に

コロナ禍が明けるまで渡航は

ずっと我慢してきましたからね。

 

デンタルショー参加のチケットはネットで簡単に買えます。
入場にはスマホ登録が必要ですから

現地の入場口のスキャナーにかざす為の

QRコードまで進めておくとよいでしょう。

まあ、現地で受付サポートがたくさん働いていますから

わからなかったらそこで現地の人に英語でサポートしてもらえば問題なく歯科関係者ならば入れます。

 

私の息子は今、病院歯科の口腔外科で研鑽させていただいているのですが、

高校の頃(2015年)にIDSに連れて行っています。
歯科医になるって結構大変で皆が遊び呆けている時に

我慢を重ねて勉強してくれないとなれませんから、

一番勉強が大変になる前にとりあえずIDSに連れて行って

世界の歯科の素晴らしさを体感させておけば

なんとか歯医者になるために

頑張ってくれるんじゃないか?と期待して

一緒に連れて行きました。

もうず~~っと前の事になります。

そして、現役で歯学部に入りストレートで歯科医になってくれ

今、超大変な口腔外科で頑張ってくれています。

作戦大成功!!w


とりあえず当時2015年の画像のいくつかを貼っておきます。

時代遅れの感はほぼないと思います。
当時ですら今の日本の保険適用機器以上の内容でしたから

日本の歯科は最先端に置いてけぼりを食わないように突っ走っている自費専門の特殊な歯科医院以外は

10年以上遅れたことをしていますから8年前のものでも十分参考になるでしょう。

これ、8年前です。

今年のものは当面は秘蔵です。わざわざ行った意味がなくなりますからね(笑)

世界中の歯科関連業者が集まって色々なプレゼントやイベントも用意しています。

歯科のお祭りですから楽しいです。

歩いているだけで色々なお土産(販促品)をもらえるのはどこのデンタルショーでも同じですね。

 

日本人歯科医や歯科医を目指す若い人が

IDSに参加すべき一番大きな理由は、

その規模の大きさを体感することによって

努力と我慢を重ね続けてまで

自分がその世界「歯科」で歩み続ける理由があるのか?

を確認することが出来る事でしょう。

 

日本の場合、

かなりの才覚と実力がなければ

歯科は保険診療が主体で

時々自費の技工物が出る程度というのが主流でしょうから、

長い期間ずっと上げどまっている保険診療費によって

とにかく毎年の経営は厳しく、

その為に細かいことには目をつぶったり

効率重視でガンガンすっ飛ばして治療を進めたりして

時間単価を切り詰めるか

多少のんびり働いても労働時間無視で休みも返上して往診に行ったり

休日診療、時間外診療まで精を出しながら

やっと近場の温泉や飲み屋に行って蓄積した日々の疲れと憂さを取るのが精いっぱい。

人の役に立てているという自己満足感になんとか支えられて

日常業務に忙殺され考える余裕もなく

家か近場でぼ~っとするのが楽しみという人生で終わる事が案外多いのではないでしょうか?

こういうのは案外

多くの医療従事者がそうでしょう。
医科の場合はもっと悲惨で

夜勤や過剰勤務がなければ給料は一般職以下がズ~っと続く労働環境の悪さまであったりします。

公的支援を得ている業界というのは

決まりごとが多くありますし治療内容や結果はハッキリ言って報酬に関係なくどうでもよく

請求の書類作製や保管がいい加減だと罰則があり

そういうのが患者の益に立っているのか?何なのか?という側面があったりしますが、

お金の出所は目の前の患者さん(3割)ではなくお役所(7割)が握っていますから

お役所業務を請け負う技術者という仕事内容になってしまうのが一般的。

それが保険診療でしょう。

とにかく

日常業務に忙殺され書類作製、証拠保全のために人材も場所も必要になっちゃう。

歯科は技工代や設備費、維持管理費、人件費が収入以上にかかりすぎるので

毎月毎月が自転車操業の

国民年金の自営業者終わりですから

学生時代に遊び呆けた私立文系の同級生が企業に入り

厚生年金と退職金を企業からガッポリもらって引退するのを横目に

年寄になっても老体に鞭打ちつつ目が見えなくなってきていても

取りあえず顕微鏡や拡大鏡を駆使して

あるいは大雑把でもよい義歯専門や往診専門になって

目も傷め、あちこち身体も傷めつつ

傷めた身体をいやしてくれる休日の温泉だけが楽しみ~

場合によっては飲み屋での息抜きが過ぎて短命で終わるという

ちょっと悲しい歯科医像で終わるのが一般的かもしれません。

 

ところが、

海外の場合は全く違い

歯科には保険がほとんど効きませんから

歯科医になる=早期退職可能なHAPPY人生

歯医者になったら世界に羽ばたく

時に専用ジェット機を持ってたり。

こっちのほうが当たり前だったりします。

もちろん、日本の歯科医の中にも日々の診療だけでなく

様々な副業や起業に精を出して

早々に自分の身体に悪い診療からは卒業し悠々自適という歯科医もおられますが、

大多数の歯科医は日常疲弊型タイプで人生が終わります。

 

日本人はバブルがはじけ景気が上がらないまま貧乏になったと言われますが、

歯科の場合は補綴がほぼ保険診療に入って以降、ず~っと長い期間貧乏で疲弊する働き蟻のままです。

そして人のいい歯科医の労働を搾取し続けた企業だけがマルマルと太ってしまいました。

歯科材料屋さんや販売店の立派な建物の下には

数多くの保険医の屍が埋まっているんじゃないでしょうか?

生涯賃金の労働時間割合を考えるとまったくやってられないでしょう。

多くの国民年金受給者と同様に歯科医は身体を壊して働けなくなった後の老後のことまで

しっかり心配しておかないといけないのです。


横浜で行われる国際と銘打ったデンタルショーも

地方都市や歯科材料屋さんのデンタルショーと比べれば

巨大だあ~~と思うかもしれませんが、

所詮、日本は日本だけの

ごく狭い歯科社会の中の

様々なしがらみの中で動いている

小さな世界です。

そんな小さな世界で歯科医なら誰もが見たことがある限られた製品や

業者展示を眺めていても

何のヒントにもなりません。

そもそも

規模が小さすぎますよね?
日本のデンタルショー会場内に展示されるものは

日本で販売可能になっているもののみですから

新しい発見ってあまりありません。

世界中の歯科製品が一堂に集まって業者展示されるIDSは

発見発見の連続であなたが歯科関係者ならワクワクするでしょう。

そこにいるだけでワクワクできる

歯科関係者にとってはディズニーランドのような場所。

ですから
私はIDSにはできるだけ参加するようにしてきました。

 

とはいえ、岡山のような地方都市で

自費率がそこそこあるとはいえ

ほとんどの方が保険診療主体で来られる小さな歯科医院で

どうやってその費用と時間を作れるの?と

思われるでしょう。

 

今回はお金がそんなに要らない飛行機の取り方について

書いてみました。

 

一番安いのは、

日々の診療や日常の出費を

ANAやJAL関連のクレジットカード払いにしておいて
マイルを貯めて特定航空券を取る方法でしょう。

これなら数千円で行けますよね。

岡山なら全部をマイルで乗るには途中東京で乗り換えるしかないので

航空券が限られてしまいます。

時間的な余裕があれば

それでもどこかのヨーロッパに着くチケットが取れるので

とりあえずヨーロッパに降りてそこから安価な飛行機チケットで乗り継いで

フランクフルトに入ってケルンに入るという事を考えてもよいかもしれません。

 

実際、息子と行ったときはマイルで特定航空券を取りました。

今回は、日本でのコロナの状況を見据えていたり

同伴者の日程調整が遅れたために

skyticketで航空券を買いました。

 

ここのサイトは出たばかりの時には大丈夫か?と心配しましたが

今までトラブルにあったことがないので

以下の方法をされておけば問題ないでしょう。

 

航空会社の航空券は様々な販売方法がある為

どこから買うかは自分が選べばよいのです。

今回は一人14万円弱(諸経費、消費税込み)で関空↔パリ往復を購入して行きました。

まともに取ると40万円とか60万円とか平気でしちゃいます。

 

業務に忙殺されていざ当日関空まで行ったらチケットトラブルに合うというリスクを避けるためのコツは、

どういう格安チケット購入経路を取ったとしても

その後、搭乗予定の航空会社のHPに入って

取ったチケットの情報を入れてみて

確約されているのか?

更に確約されたチケットの情報から座席確保まで終えておく事が

とても大切です。

おおもとの航空会社で座席を確保しておくと

まずその後はトラブルリスクを回避できますからね。

 

航空会社の登録が簡単に終わるので

1社の航空チケットに限定しておけば楽でそんなに面倒ではありません。

 

skyticketで予約が確約されたメールが来たら

その日のうちに搭乗予定の航空会社のHPに会員登録して

予約が自分の名前で入っている事を確認し、

そこから先にどんどん予約内容を進めていけば問題ありません。

 

こうやって飛行機代はほぼ無料か?もしくは激安で抑えておけば

国内旅行の気軽さとたいして変わらなくなります。

あとは、booking.comなど

様々なホテル予約サイトから選りすぐって

妥当な価格帯で危険地域ではない2流ホテルを予約しておき

現地に昼頃(遅くても16時前)には着く日程で動いていけば何とかなります。
英語が苦手だな~と思っていたとしても

今なら同時通訳アプリが多数ありますからね。

何とかなります。

必ず様々なやり取りを印刷で手元に持っておく&携帯に転送して画像保存しておくとよいでしょうね。

 

息子と一緒に行ったときはフランクフルトで宿のダブルブッキングに合い

怖いゲルマン人に予約は取れていませんよと追い出されたことがありましたが、

近くの宿の中国人にBooking.com情報からサイトに入ってもらい

予約されていると確認してもらえ同伴してもらってドイツ語でやり取りしてもらって

掲載用モデルルームに渋々通してもらい事なきを得た経験もあります。

とにかく、3時からチェックイン可能になっているなら

チェックイン前の早め早めの行動が大切です。

本当に来るのか?どうか?怪しいと思われたらどんどん他の客に部屋を割り当ててしまうので

日が暮れてチェックインしにホテルに行くと2流ホテルは客室がすでに無くなっていて

追い払われる可能性があるのを経験しましたから

面倒くさい事にならないように

チェックインは早めにしてさっさと部屋を確保しておくことは大切な事ですね。

 

他にも海外旅行には様々な些細なトラブルはつきものです。
ドイツでもパリでも盛んな交通ストライキや

様々なストライキ、交通遅延、

鉄道が途中で止ってその先バス移動を強いられたり、
荷物の紛失、スリ被害等々、

生きて無事怪我無く日本に帰りつけるまで

気は抜いちゃダメですが

とにかく、

今の時代は誰でも学生でもどんどん海外に行きますよね。

 

そんな感じで、どんどん歯科医も海外に出て知見を広げるとよいと思います。

 

若い歯科医は日本の疲弊した閉塞感のある歯科しか知らないのはもったいないです。

 

是非、次回、IDSでお会いしましょう!

会場近くには複数の観光名所もありますからそういうものを見るのもまたよい刺激になりますよね。

今回はパリ滞在が長かったので

8年前のドイツのものを貼っておきます。



3月のドイツはまだまだ寒いですから

時に雪が降ったりします。

防寒対策とストやトラブルに巻き込まれた際の対策はもっておかれると安心できるでしょう。