頑張れ!T4K!

当方が管理しているFacebookの歯科医・歯科衛生士向けグループサイトには

すでに900名以上

小児期のトレーナー装置

効率よく筋機能やお顔も一緒に

育てるT4K(現在はMyobraceとバリエーションが増えて一部名称が変更されている)

で熱心に育成矯正に取り組もうと頑張りたい歯科医・歯科衛生士が

登録してくれていて

常時情報交換をしています。

 

 


詳細については

別のサイトに

記載がありますから

そちらを読んでいただくとよいのかな?と思います。

 

当院での育成矯正を契約された方だけが入れるパスワードが必要なページもありますが、

それ以外のページはどなたでも読めますね。

 

 

この装置を複数個

個人個人の成長に応じてうまく使えば

大抵のお子さんの歯並びの問題は成長期に解消できます。

しかも、日中の装置の装着は不要で

活動を妨げる心配がありませんし、

虫歯のリスクも高まりません。

 

上手く使うには

乳歯列期か、何本か前歯が出てきたよという頃から

開始されるのがよいと思います。

装置が使えないお子さんには筋肉のトレーニングメニューを御伝えし

ご指導しています。(MFT)

 

乳歯列はほとんどのお子さんが既製品と合致します。

乳歯列期には

顔が超長いとか、

出っ歯が酷くて前歯が顔から飛び出ているとか

受け口が酷くて顎がしゃくれているという

とんでもない顔つきと歯並びになっているお子さんは滅多にいないからです。

舌の機能異常がなければ(舌の位置異常や機能の発育不良がなければ)

既製品がぴったりと歯列をホールドしてくれます。

舌の機能獲得不全があれば

まずそちらにアプローチが必要になります。

 

すでに乳歯が5歳なのに隙間なくギッチギチに生えている乳歯の叢生(後の永久歯がガタガタになることを意味している)や

出っ歯顎無しの芽となる下の歯が全く見えないような非常に深い咬み合わせの

お子さんだったとしても

顎骨や歯周組織がまだまだどんどん育つ余力があり

軟らかい可変性が高い時期ですから

既製品でも全く問題なく使用していただく事が可能ですからね。

 

ところが大きな前歯が生えてくるまでに

上手に乳歯のスキッパを作れていなかったり

大事な乳歯に虫歯がありますと

後から生えてくる永久歯は非常に大きく弱い状態で生えてきますから

 

歯がちゃんと生え切る隙間はなくなって

ガタガタが酷くなったり

顔の真ん中と大きくズレて前歯があっち抜きこっち向きとあらぬ方向に向いたり

デデデデデ~~~と出っ歯になるまで伸びたり

歯がギザギザに欠けてき始めたり

全くいつまでも生えてこない萌出不全の状態に陥ったりして

面倒くさいことになっていきます。

この時期では成長発育の阻害になる可能性がある為

固定式矯正装置を何か入れましょうか?という事にはなりません。
矯正歯科医は様子を見ておきましょうというしかないのです。

矯正歯科からすれば

叢生(ガタガタ)くらいならば最終的に

成長が終了して小臼歯を2本とか4本抜歯してスペースを作ってしまえば

いくらでもガチガチの固定式装置をはめさえすれば

歯並びを治せるので(そのために人生の5年以上を犠牲にして

一般歯科医よりも年数多く苦労多く支出多く資格を取ったのが矯正認定医なので)

そこまでは将来的に外科矯正になる可能性さえ修正しておければ

OKと考えているのですから

矯正歯科医は積極的に小児期に歯並びをよく誘導する努力を一生懸命にしてくれません。

 

反対に一般歯科医は

ご家族のためのかかりつけ歯科医ですから

乳歯列期から虫歯を絶対に見逃さないように努力をしてきていて

更に永久歯だって1本も抜くような事態にはしたくないわけです。

親御さんやご家族の方々と共にお子さんの成長を見守って

ずっと管理してきているのですから

叢生の芽さえきちんと修正しておきたいという気持ちが非常に強くなります。

一般医が歯列途中の歯を抜歯に至らしめたくないという心情は非常に強いのです。

小児期の虫歯ゼロ管理と正常な成長発育を専門的に学んできている小児歯科医も同じですね。

 


 

 

歯科治療は学問でもありますが

やっぱり人が行う治療なのですから

コンセプトには

愛!大切ですよね!
 

 

小児期から使用できる育成装置は山の数ほどあります。

目標は同じでも

様々なアプローチ法があり

それぞれの歯科医院が習熟して成果を達成できている装置を

選択しご提供するのが基本になります。

矯正専門医としてより確実に歯1個1個をホールドできる子どもが家庭で着脱可能な装置は

インビザラインファーストからが基本なのかもしれません。

 

私の歯科医院では

非常に安価な既製品を上手に使えているか?

使用法と共に

必要な筋肉の使い方のトレーニングを行いますから

安価で歯に何もつけないで

既製品程度の装置を上手く使っていただいて

すくすくと顎顔面を成長誘導し

永久歯交換時期に成長を間に合わせておくように

筋機能矯正を取り入れてご提供しています。

 

時にどうしても

介入が遅れてしまったお子さんや

上手に使えないお子さんもおられますから

その時は

流石に固定式装置で専門的に治療介入させていただいたり

インビザラインファーストで1歯1歯を誘導したり

必要に応じて矯正認定医と連携をとって

お子さんの歯並びも顔もよく成長していただきくように

専門的な治療介入をさせていただく場合もあります。

 

その場合は、やはりそれなりの費用のご負担が生じてしまいます。

 

こういう装置は既製品で歯へのホールド力が劣りますから

お口の中で装置がフガフガと動きます。

このフガフガ動くのを許容できるだけの

お口の内部のキャパを生み出す効果を

この装置がしてくれます。

これは小児期の矯正治療で大切な事で

口腔周囲のマッサージを併用して

狭いお口のキャパを増やす小児矯正の基本の役目を初期に担ってくれます。

狭い奥歯のキャパには前歯がよい位置に生えませんから

ガタガタしない位置に

安定させるために

奥歯の位置関係は非常に大切になります。

アーチフォームが悪いと

歯は綺麗に並べないので

永久歯が生えるときに歯槽骨も一緒に誘導されて

永久歯を今後70年間以上維持させ続けられるように

バランスの取れた歯槽骨レベルを作っていってくれるように

小児期の永久歯の位置を良い位置に誘導する事が

100年人生にとって

非常に重要になってくるのです。

成長後に矯正治療をしようとすると

歯槽骨の多少のリモデリングはありますが、

無理が多くなってきて

小臼歯抜歯が必要になったり

外科矯正も考えないと

歯槽骨から歯根がはみ出ちゃうよなとか、

歯槽骨レベルが揃わず

一部の歯根が露出しちゃうよな

歯茎のレベルも揃わないから

歯周病リスク高いまま、根面虫歯リスク高くして終わっちゃうよなという

事が生じてしまいます。

ブラックトライアングルが生じたり

歯茎が退縮したり

歯が後にグラグラし始めるような

矯正治療は嫌ですよね。

 

顎顔面と歯槽骨、歯周組織、そして鼻腔や副鼻腔、目の形、耳の見え方、

腕の位置、首の前傾、長さまで

変えることが出来るうちに

育成矯正を一度しっかり受けておくことを

一般医からは

お勧めしたいと思っています。

 

虫歯になりやすい歯でも

なんでもそうなのですが、

早くから歯科医院の管理下に入っておいていただく事が

望ましいと思っています。

 

そのためにも高額な自費治療しか選択できない状況にしているよりも

(もちろん、お金に余裕があるご家庭であれば全然それで構わないのだと思いますが)

一般の人にとっては

そんなに家計に余裕はないでしょうから

保険も適用できる一般医が

しっかり勉強を積んで

小児期に無理なく成長をサポートしてあげることが出来るようになることが

一番よいように思います。

 

 

ですね。