ネットの矯正相談を見ていると、あ~あ!という相談が時々目につきます。

 

今回も

 

「小学校高学年から矯正を開始し、

 

下顎が後退しているからという理由から、

 

結局上下4番(小臼歯)を4本と、親知らず4本の計8本を抜歯。

 

途中経過はいろいろあったが、結局、うまく噛みあわなくなって、

 

鬱と顎関節症も発症。

 

体調不良で、学校も休みがち。

 

思春期には顎が尖っているといわれることが気になり、

 

引きこもりに・・・」

 

というような内容の相談を発見!

 

あらら~。という感じで拝見しました。

 

強制的に矯正すると、

 

顎や、筋肉が適応できない場合、

 

顎関節症や、体調不良になってしまうことがあります。

 

もちろん、こういうのはレアなケースですが、

 

矯正治療とは、それくらい難しい治療だということです。

 

特に成長期に、強制的に矯正を行った場合、

 

顎が術者が思ったように成長してくれなかった場合は、

 

このようなリスクを抱える場合があります。

 

もちろん、成人後も、別の意味で同程度のリスクを抱えます。

 

現在の歯列矯正は、何種類もの考えがあり、

 

さまざまな治療法が混在している状態です。

 

え・ええ~?と思われるかもしれませんが、

 

これは、人間を扱う医科では当たり前のことなのです。

 

人間は機械ではありませんから、

 

一人ひとり異なった反応を起こすことが当たり前です。

 

エビデンスとか、統計的にといっても、

 

所詮それは、学問上のことですから、

 

患者さんであるあなたにピタリと当てはまる保証はないのです

 

つまり、医者が100人いれば100人が厳密に言えば異なった治療を行っており、

 

それに対し、患者さんが100人いれば100通りの微妙に異なった反応を示すのです。

 

それが、医療の特徴(生物を扱う仕事すべてに当てはまります)です。

 

そうはいってもそれではあまりにあやふやすぎるので、

 

少しでも成功の確率を高める成功法則を導き出すのが医学という学問です。

 

学問どおりに事が運べばいいのですが、

 

学問とちょい外れた反応を示すことが多々あるので、

 

現代医学で患者さん全員を幸せにできていないことを

 

わかる医者とわからない医者がいることが

 

悩みを深くしています。

 

 

 

さて、T4K(Myobrace)ですが、Dr.ふなちゃんのブログ

 

これを当医院が選択している理由の一つに、

 

穏やかで強制的でないという点があります。

 

T4Kは、筋機能矯正装置ですから、

 

まず、お口の周りの筋肉に働きかけ、

 

筋肉を正した後に、歯に働きかけます。

 

ですからとても作用がマイルドです。

 

床矯正装置や、ブラケット、ましてや顎外固定装置(ヘッドギヤなど)

 

抜歯矯正のように人為的に成長期に過度な力を加えることはしません。

 

あくまでもマイルドに働き、成長を正しい方向に導きます。

 

ですから、このようなマイルドな装置を用いて、

 

患者さんや家族が期待するような綺麗な歯並びに導くためには、

 

筋肉や、歯の動きについてよく知っていなければなりません。

 

T4Kを用いれば誰でもうまく矯正できるといった単純な装置ではなく、

 

実はこの装置で結果を出せるようになるには、

 

かなり上級な歯科知識が必要だということを

 

知っておいてください。

 

絶対にレントゲン検査は必要です。

だって、歯胚の位置異常を見逃したり
歯根の出来具合を診たり、
過剰歯の有無を確認したり

そもそも永久歯の歯胚の有無が確認できずに

矯正力をかけること自体無謀です。

更に小児期に生じやすい腫瘍を見逃すなんてことがあると・・・・

 

 

田舎の歯医者さんの歯科医院では、

 

親と子どもへの啓蒙冊子(デジタルツール)を作成し、

 

呼吸、姿勢、食育、態癖、寝方、MFT・・・など

 

その子に必要な知識と、具体的なトレーニングメニュー(とっても簡単)を駆使して

 

すべての子どもを

 

T4Kでよい顔・よい口元・よい歯並びに

 

導くように工夫し、結果をだしています。

 

マイルドな変化、子どもに優しいのです!


Dr.ふなちゃんのブログ

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