今日は前回の続きです。
TCHは、
東京医医科歯科大学の顎関節咬合学分野
准教授[2007年4月以前の呼び名は助教授。。]
木野孔司先生らの
研究グループが命名したもの。
全く新しい概念だ。
詳細はhttp://tmd-kino.com/tch.html
H24年1月末日に、たけしの番組で紹介され
一気に有名になった!!
http://kenko.asahi.co.jp/broadcast_dtl.php?broadcastId=76
で、前回は、TCHとは何か?についてご説明してみた。
(田舎の歯医者さんのアレンジも入れてたよね(^-^))
つまり、「歯を接触させる癖」だ。
Tooth Contacting Habit
で、な~んでこんな癖が問題になるのか??
というと、
なんと!
わずかに歯が当たることが引き金になって、
顎についているもっとも大きくて強大な筋肉:
咬筋に、異常電流が発生し、
過剰な緊張状態に陥ってしまうからだ!!
何?咬筋って途方にくれた方、
咬筋の蝕知は、誰でも簡単にできる。
親指が咬筋。
人差し指は側頭筋。
上下の歯を接触させると、ここが、ぐッグッと盛り上がるでしょう?
つまり、咬むあるいは、歯をあてるという時には、
みんながここの筋肉を使っているのです。
(そう、エラが張っているあなたはこの筋がよく発達しているってこと。)
で、ご飯でもなんでも、物を食べるときには、
意識しなくてもある程度リズミカルにこの筋が動くように、
この筋はもともと電流が流れやすい構造になっているのです。
(咀嚼はリズム運動です=セロトニンが増えるからよく噛むことはとってもいい)
が、なんでも程度ってものが大事で、
始終、この筋を緊張させていると、
大変な問題がおこり、
現代社会ではこの大問題が非常に多くおこっているのです。
つまり、慢性の肩こり。
(咬筋の筋疲労は、胸鎖乳突筋や僧帽筋を疲労させる)
顎関節症(開口障害。クリック音。関節雑音。。。。)
歯が欠ける。修復物が欠ける。
歯にヒビが入る。
原因がはっきりしないのに歯が痛い。
顎の骨隆起や、外骨症。
歯磨きが上手くできているのに歯周炎や歯周病が治らない。
歯茎が下がってきた。。。。。
などなど、
歯科医がよく遭遇する?????な症状や病気も
実は、TCHが原因と考えれば
説明のつくことがたくさん!
そして、その原因がパソコン作業や、ストレスにあるというのだから、
さらにな~るほど!なのである。
本来、ストレスのない正常な人が上下の歯が合わさっている時間
は1日20分程度のはず。
ところが、このように、
慢性の肩こりがある人は、
なんと、TCHのために
4時間以上も歯がコンコン・コン・コツ・コンッコッココンと、
軽いながらも当たっている事がわかったのであ~る。
小さな筋電計をつけて測定してみた結果なのだから、
非常に面白い。
納得納得の結果!
で、こんなに筋肉を過剰に使っちゃっていたら、
筋肉は疲労しちゃうわな~~~。
他の筋肉で補おうとして、他の筋肉も疲労しちゃうわな~~~。
夜眠った時に、リセットしようとして無意識に
歯ぎしりやくいしばりもしちゃってるかもな~~~。
で、こういう癖が強くて
身体が悲鳴を上げちゃってる人に対する
従来の治療法として、
肩こりには、
肩もみ。マッサージ。温熱療法。温泉。遠赤外線。レーザー。
エレキ。鍼灸。。。。
顎関節症にまでなっていたら、
+スプリント。バイトプレート。投薬療法(筋弛緩薬。ビタミン剤など)
今では禁忌になってるけど、
咬合治療(矯正や歯冠修復物で噛み合わせを変えてしまう荒業)
外科的療法。。。。。
歯科では、
おまじない代わりにナイトガードや、咬合調整。。。。。
等があったが、
でも、結局は治らなかった。。。。。
ところが、
東京医科歯科のこのグループが大変素晴らしいのは、
付箋(張り紙でも可)と鉛筆だけで、
根本的に治してしまう画期的な方法を
開発したところ!!
素晴らし~~~(^o^)丿
さて、超簡単な誰でも気軽にできる治療法とは?
で、次回をお楽しみに!