今日は、おもしろい本を御紹介したいと思う。

 

人気のQ&Aサイト「歯チャンネル」にも

 

最近、「顔の歪みが気になるけど、これって咬み合わせのせい?」

 

というお悩みが寄せられる。

 

これって、本人はマジに悩んでいて、

 

毎日、鏡を見てはため息をついたりしている事なんだけど、

 

実は、他の人からは、あんまり深刻な悩みとしては、

 

受け止められない。

 

「顔がゆがんでる?

 

そうかな~。別に気にしなくてもいいんじゃない?」

 

「顔?

 

そんなの、左右対称の方が気持ち悪いじゃん?」

 

なんて、あっさり、一言で片付けられてしまいがち。

 

それは、そうでしょ。

 

そんなお悩み聞かされたって誰も治し方知らないし、

 

誰も原因知らないのだから、

 

相談にのりようがないってもの。。

 

「歯チャンネル」に登録している大多数の歯科医も、

 

全く同じような反応。

 

「左右対称の人はいません」

 

「歯並びや噛み癖が原因だとは思えません」など。など。

 

しか~し、ここに、超~おもしろい本があるのでご紹介してみます。

 

美顔力―劇的な若返りは「噛み合わせパワー」にあった!/西村 雅興
¥1,260
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著者は、

 

1946年生まれ。


岩手医科大学歯学部卒業

 

東京で開業している西村歯科医院の院長。

 

著者紹介には、日本臨床抗老化医学会認定医と記載がある。

 

(どうも現在は退会されているのか、

会員名簿に名前を見つけることが出来ない。

どうせ、年会費を滞納せずに何年か支払って、

講義を20単位程度聞きに行けば歯科医や医者なら

誰でももらえる程度の認定医だろうから、

認定医だろうがなかろうが、

おまけ程度の看板って感じかもね。。

⇔大変失礼いたしました。

日本臨床抗老化医学会事務局に

問い合わせておいたところ、回答があり、

ちゃんと現在も認定医だということでした。

メジャーではない新設の学会って、

ある意味、看板用に使う時用のほうが多くて
医療広告禁止事項の一つに認定医以下の学会員の場合は

〇〇学会会員と記載してはいけませんという御触れが出ているくらいです。

 

だから、実利を重んじる田舎ではあまり会員会員を表に出す歯科医はいなかったのですが。。。。。

最近は増えてきましたね~~~~~~~恐ろしや。

大抵都会の仲がよい先生たちが始めた会ですから

田舎から行くとすると交通費がかかり過ぎるし 。。。

ま、東京開業なので、差別化用の看板という感じで、

目のつけどころがシャープ!な点は高評価でしょうか?)

 

著者の写真をワクワクしながら見ると、

 

幻滅しちゃうのでここでは写真はなし。。。

 

剣道と合気道、小太刀護身道の有段者のおじいさんって感じ。。

 

でも、この本のおもしろいところは、保証つき。

 

なかなか、歯科医でここまで踏み込んだことを断言できる方はおられません。

 

美と噛み合わせに関して大変示唆に富んだ内容の数々

 

なるほどな~。と、思えるところも満載。

 

(この手の本では仕方ないのだが、エビデンスは弱く、臨床頼みなので、

 

信じる者は救われる系になってますけど。。♪)

 


Dr.ふなちゃんのブログ

ネット上では、すでに有名になっているこの画像。

 

出典は、西村先生のようです。

 

おもしろいでしょ?

 


Dr.ふなちゃんのブログ

西村先生の作った義歯で、左の写真の人が、右の写真の顔に。

 

(おー!傾いた首がまっすぐに。皺も少なくなってるぞ!)

 


Dr.ふなちゃんのブログ

この危険領域に入ってたおじさんを歯科でここまで回復させている。

 

(すごいぞ!西村先生!こりゃ~感謝されるでしょう。

人命救助の域に達しているぞ!)

 


Dr.ふなちゃんのブログ

こんなに歪んじゃったおじいちゃんも噛み合わせを変えれば、ほれこの通り!

 

(ここまで老人を変えちゃってちゃんと適応できたのかな?

 

ある意味心配。。

 

お年寄りは、すり減ったり変形しちゃった後だったり。。

 

意外と不調なく維持するのが難しい)

 


Dr.ふなちゃんのブログ
でも、こんなに歯が沢山ある35歳の美人の患者さんを

 

ヘルニアを治すためだからといって

 

無歯顎(全部歯を抜いちゃった)にしちゃうってのはどうかな~???


Dr.ふなちゃんのブログ

こうなれば、歯科もほとんど宗教って感じになっちゃう。。

ちょっと怖い。

 

信じれば何でもさせちゃう。なんでもしちゃう。

 

まあ、良くなれば幸福ってものか?

 

歯をすべてなくしても、ヘルニアが治れば幸福?

 

人の価値観って、わからないもんだがな。。

他にやり方なかったのか?

(この先生が、矯正や外科矯正なども手中にされていたなら

35歳で全抜歯はススメなかったかも。。

激しい処置をする際の、セカンドオピニオンってやっぱり大事だよね。)

 

(もちろん、若い時に総義歯にしちゃって一生元気なお年寄りは沢山いるから、

これはこれでよかったのか?も?やけくそ)

 

色んな考えで歯科をがんばっている先生たちが

 

全国にはたくさんいるから、

 

10歳若返りたいとか、皺を何とかしたい、

 

猫背を治したい、肩こりをなくしたい、

 

腰痛を治したい、ヘルニアを根治したい、

 

シミを薄くしたい、顔の歪みを治したい、

 

まっすぐに歩けるようになりたい、。。。。

 

など、自分ではどうにもならない、

 

医科でもどうにもならない、

 

あはぎ系(針・あんま・整骨・カイロ・・・・)でも一時だけしか良くならない、

 

なんて、お悩みが尽きない方は、

 

全国に点在している変わった歯科医を探し出して

 

一度、症例を見せてもらうのもいいかもしれない!

 

(歯科では、身体の不調を治すのに噛み合わせをすべて変えるような

非可逆的な治療法というのは、一般的には現在は禁忌とされています。

成長した後の人間の適応能力には限界があり

悪いながらも慣れてしまっていたり、

すでに器質的な変形を伴ってしまっている事が多いため

良かれと思ってした治療後に、副反応が出ることがあるからです。

歯科でなんでも治す!と断言しているところで治療を受けた後、

不調が強く出てさまよっている亡霊のような患者さんの話も聞くことがあります。

医療には正解はない。

医療には絶対はない。

ということをよく知っておきましょう)

 

ということで、今日は、なかなか興味深い本の御紹介でした。

 

田舎の歯医者さんの診療の主体は、このDr.西村が力を入れている手法とは、全く反対。

 

適応能力の高こどもの成長期に働きかけて、正常なかみ合わせ、

 

正常な顎位、正常な顔をさっさと作ってしまおうというもの。

 

成長が終了するまで放置しておくからこんな厄介なことになってしまうんじゃ~。

 

成長後も使い方を誰も教えてくれんからこういう重症になってしまうんじゃ~。

 

より良い成長と、正しい知識の獲得は一生の健康のためにとても大切!!

 

ただし、この本やDr.西村のサイトにあるように、

 

成長後も7が生える時、8が生える時。。。など

 

要所要所で歯科のコントロールが重要な時期が人生にはあるので、

 

よく勉強しているかかりつけ歯科医をもっておくことはとても重要!

 

(その意味では、○○学会認定医とかは目安になるかも。。期待したいでしょう)

 

そして、成長後に受ける治療はできるだけ生体の許容範囲内で行う

 

マイルドで遠慮がちな治療が、身体には優しいということも

 

付け加えておこう。こんな本を出しちゃう、

 

西村せんせい!すばらしい!?