小学校に入学する頃までに上の写真のような口元を目指してほしいと、
前回ご説明いたしました。
唇の形が上下左右対称で、唇の境がくっきりしていて
上の唇には2つの山がある。(キューピットボウ:天使の弓)と言います。
唇につやがあり、カサカサしたり、ひび割れたりしていないことも大切な要件になります。
さて、このような唇に進化する過程を見てみましょう。
一番大きな鍵は食事です。
赤ちゃんの時の唇(左端)から、順調に育てば、2歳半で少し富士型になり、
乳歯が生えそろってしばらくたった3歳半で少しずつ引き締まりはじめ、5歳で綺麗に引き締まってこなければいけません。お子さんが順調に育っていると小学校1年で一番上の最初の写真の様なよい口元になっているものです。
ところが、虫歯が多かったり、鼻が悪かったり、アデノイドや口蓋扁桃が腫れていたり。。。といった
障害があると、唇は締りが悪いまま固定され、おかしな口元になってしまいます。
こうなると、成長するにつれ機能異常の度合いが激しくなってきますから、
正常な歯並びや顔つきからはどんどん遠ざかっていってしまいます。
やっぱり、幼稚園や保育園の時が一番の分かれ道ではないでしょうか?
さて、
あなたのお子さんは、食事中、正しくお食事ができていますか?
スプーンでものを食べる時(学校給食は先割れスプーンがまだ多いですよね?)
どんな格好で毎日食事をお口に運んでいますか?
まさか。こんな食べ方をしているのに見逃して注意もしない親になり下がっていませんよね?
他には、
●口いっぱいに頬張る
●口の中にため込む
●固いものをかまない
●かまないで飲み込む
●吸うように食べる
●飲み込む時に口の周りに緊張が走る(正常な嚥下では、オトガイや口の周りにシワや梅干しができることはありません)
●下口唇をかみこんで食べる
●片側だけで食べている
●べちゃべちゃ・くちゃくちゃ音がする
●食べる時に舌が出る
●口元を汚す
●かむ回数が少ない
●パクパク上下にかむだけで、すりつぶす動きをしない(発達年齢によってはできない時もあります)
こんな時は、要注意です。
きれいな口元に育っていかない可能性が大です。
正しい食事の仕方なども歯科で指導してもらえるところもありますから、ご相談下さい。
もちろん、私の歯科医院はちゃんとご指導と専用のMFTメニューを組んでいますから
ご安心ください。
親の関心の高さが子どもの将来を決めていきます。
心配なことがあれば、一人で抱え込まず、
信頼のおける専門家を上手に使って下さいね。