山崎川の「名鉄橋」(名鉄・呼続駅の北)の堤防 | 『 あらかわ かずお 』のブログ

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名鉄名古屋本線に、瑞穂区と南区の境を流れる山崎川にかかる鉄橋(写真1)があります。





この鉄橋は「新瑞橋」と「呼続大橋」の中間に位置していますが、この鉄橋の下部の高さが両側の堤防の高さよりも低く、大雨などで山崎川の出水の恐れがある時には、しばしば、これが原因で名鉄本線の神宮前駅と鳴海駅の間の運行.がストップになります。


写真(2)のように山崎川の堤防が名鉄本線の幅だけ低くなっていて、山崎川が増水し氾濫しそうになったら、写真(3)の右側に写っている青色の四角い鉄枠の中にある、鉄製の「扉」を反対側(左側)に引き出して堤防を高くするシステムなのです。




高さ1mくらいの鉄製の「扉」が線路を横切るのですから、当然ながら名鉄本線はストップしてしまいます。増水した川の水がひくまでストップが続くので、名鉄本線の利用者にとっては大変な迷惑となります。



このことはずっと以前から問題提起されていて、当該場所の堤防のかさ上げと、名鉄本線の鉄橋の「架け替え」の要望が出されていました。



また、その鉄橋から3kmほど南の本星崎駅近くに、全国有数の「開かずの踏切」があり、その渋滞解消策としても名鉄本線の「高架化」の強い要望が出ていました。

それで、今年の「2月定例市議会」の中で住宅都市局から下記のような答弁がありました。

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・名鉄名古屋本線の山崎川~天白川間約4.3kmの連続立体交差事業については、平成18年度に国の着工準備採択をいただき、その後、計画内容、事業の進め方等について検討してきた。

・その結果、立体交差化を効率的に進めるため、全線一括ではなく、側道空間の活用により事業効果が早く発揮できる「本星崎地区」約1.3km、および、治水上の理由から、山崎川を渡る鉄道橋梁の早期架け替えが緊急の課題である「呼続地区」1.0kmの南北2地区について、同時に事業着手することにしたいと考えている。

・現在、この先行する「本星崎地区」及び「呼続地区」について、施工方法等を関係者と協議しており、平成26年度には協議を整え、年度末以降に計画の内容について地元説明に入れるよう、取り組んでいるところである。



・その後、都市計画等の手続き、鉄道事業者との工事協定締結等を経て、平成31年度を目標に事業着手できるようにしてまいりたい。

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名古屋市民や愛知県民にとっては長年の念願だった、名鉄本線の「立体交差の高架化」の事業がようやく動きだしたことになります。

「呼続地区」の山崎川を渡る線路が高架化されれば、写真に写っているような堤防の「切れ目」が無くなり、その部分の堤防がかさ上げされて防災上は完全になります。



大雨の時の山崎川の氾濫の可能性が少なくなり、大雨による名鉄本線のストップ(山崎川の堤防部分の理由による)が無くなります。