160cmの小柄なサッカー選手が欧州に旅立ちました。
 
ラファエル・レアイ。
 
2003年9月9日生まれの19歳。
 
ソロモン諸島代表。同国初の欧州組として、ボスニア・ヘルツェゴビナ1部のヴェレジュ・モスタルと契約。
 
パイオニアです。
 
下部組織から誘いを受けるなど、早くから頭角を現していたレアイ。
 
ニュージーランドの高校で活躍したのち、ソロモン諸島(Sリーグ)でプレー。
 
圧倒的な成績を残し、史上初の欧州組になりました。
 
ポジションは右ウイング。

 

武器はフットサル仕込みのドリブル。

 

ライン際でボールを受けて、連携を交えながらカットインしていくタイプの選手で、積極的に縦へ仕掛けていきます。

 

(ソロモン諸島代表のユニフォーム、一瞬ブラジルに見えますね)

 
19-20:リーグ得点王
 
20-21:リーグ優勝
 
10代後半にして、国内のタイトルホルダーとなったレアイ。
 

リーグのレベルはともかく、7試合24得点は敵なし状態。

 
さて、肝心の欧州挑戦はどうだったかというと・・・
 
10試合1得点。
 
シーズン途中、格上リーグへの移籍。
 
難しい環境のなか、出場機会を得るとは凄い。奮闘してますね。
 
アルゼンチン(ゴドイ・クルス)やトルコ(アンタルヤスポル)のスカウトが目をつけた理由が分かります。
 
ちなみに、5月12日のコニツ戦で初ゴールを記録しました。

 

左サイドからのクロスを叩き込むレアイ。

 

前半33分。待望の初ゴール。

 

45分にはシーズン2本目のアシストも記録。

 

この後2点のリードを追いつかれ、試合は引き分けに終わりましたが、ソロモン諸島出身者として初となる欧州1部での得点。

 

歴史に名を刻みました。

 

アクロバティックなゴールパフォーマンスを見せてくれたのですが、綺麗に撮られていたのは逆立ちの瞬間でした。

 

このあとクルッと回るのがカッコ良いのに。笑

 

さて、チームは6位でリーグ戦をフィニッシュ。

 

今月末から23-24シーズンが開幕しますが、代表としての活動も彼には課せられている。

 

クラブでの競争も含め、挑戦の日々は続きます。

 

"オセアニアはニュージーランドだけじゃない"

 

"ソロモン諸島といえば、ラファエル・レアイ!"

 

長年オーストラリア(Aリーグ)でプレーしていたヘンリー・ファアロド、クラブW杯にも出場したベンジャミン・トトリのように、国際舞台にその名を轟かせてほしいですね。

 

所属クラブの主将は元大宮のハスキッチ。国内で元気に活躍しています。

 

日本のスカウトもボスニア1部は見ているはず。

 

もし彼が代表としての活動を優先したいなら・・・

 

オセアニア→東欧→Jリーグ挑戦というキャリアを、勝手ながら少し期待しています。笑