※エルビス・プレスリーは、ポールから借りたベース・ギターを弾いていた。
そしてジョン・レノンはリズム・ギターを担当。

彼らがバック・ミュージックとして使ったレコードは、シラ・ブラックの“You're My World”
突然、ジョンが叫んだ
「このビート、イカスじゃありませんか!」






これは65年のミュージック・ライフ11月号に掲載されている『ビートルズと会ったエルヴィス・プレスリー』というタイトルで、ML誌がニュー・ミュージカル・エキスプレス誌と独占契約をした記事の冒頭なのです。


記者は、その場に招待された唯一人のジャーナリスト、クリス・ハッチンス氏です。

しかし、この偉大な出来事を記録する写真は一枚もないのです。
カメラを持っていくことは許されなかったのです。

非常に残念だったとハッチンス氏は書いています。

しかし、その時の様子はかなり細かく書かれていて、世紀の顔合せが興味深く、その時の2大アーティストの姿を想像することができます。


この記事のタイトルは、ビートルズと会ったエルヴィス・プレスリーとなっていますが、エルヴィス・プレスリーと会ったビートルズ…としてもよいわけですが、エルヴィスの方がセンパイだから先に来る方が良いのでは?

はたまた、ミュージック・ライフ的には、当時ビートルズ全盛期だから読者層を考えてのビートルズ先なのか……

あ~余計なことを考えてしまいました。



中学生頃までは、そんなに好きではなかったエルヴィスですが、ある時ラジオから流れてきた「That's All Right」


何かが私にビビビっと降りてきました。


サン・レコードコレクションを買い、何枚かのプレスリーをチョコチョコ買い集め、レコード棚の一角の何センチかはエルヴィス・プレスリーのレコードになっております。
そんなに沢山は買えませんでしたが。



(この偉大な2組が会った)翌朝、エルヴィスは、ビートルズに一枚の短い手紙を送り、彼らをテネシー州、メンフィスのエルヴィスの実家へ招待するというのだ。

「いつでも、いらっしゃって下さい」
そしてこの手紙には、大きな包み、即ち彼の昔のアルバムが一杯一緒に送られてきたのであった。



記事はこう結ばれています。

この出会いは大成功だったようです。


今頃、天国でエルヴィスと、二人のビートルズは、また仲良くセッションしているのかも……




160816_210428.jpgハッチンス氏が“ハワイアン・パラダイス”撮影中のエルヴィスを訪れた時。中央は共演者のスザンヌ・リー嬢