櫻始開(さくらはじめてひらく)
《2017年は3月25日から29日です》
うららかな春の陽気に誘われて、桜の花が咲き始める頃をいいます。
桜の開花宣言もちらほらと聞こえてきました・・・
花見の歴史は古く、奈良時代まではお花見といえば「梅」でしたが、
平安時代になると、平安貴族たちは桜を春の花の代表格として愛で、
歌を詠み、花見の宴を開いて楽しんだそうです。
江戸時代からは、桜の品種改良が進んだことで、
庶民の春の行楽としてお花見が身近で楽しめるようになりました。
三代将軍家光が上野や隅田河畔に桜を植え、
八代将軍吉宗は飛鳥山を桜の名所にし、花見の場所も増えていきました。
桜が咲く今の季節は、くもれば「花曇り」、冷えれば「花冷え」、
雨が降れば「花散らしの雨」などと言います。
そして桜だけでなく、
いろいろな花が咲き乱れ香り漂えば「芳春(ほうしゅん)」、
色とりどりの花が咲き誇れば「春の錦」など、
その表現一つとっても、季節感いっぱいですね。
【二十四節気:春分】
【七十二節気:櫻始開】