ピンク薔薇前回の続きです。

「脳腫瘍の可能性があります。」と

脳の絵を見せられて軽く説明されたとき

「え、はあ、そうなんですね。。。」

くらいの反応しかなかった。

キョトンって言葉が合う。

 

 

ゴールデンウィークは、

夫の実家へ帰省したり飛行機

家族で過ごしたためか

脳腫瘍のことばかりを考える時間は意外にも少なかったように思う。

 

 

だけどイオンへ行った際、

聞こえは悪い割に周りのガヤガヤとした音がやけに耳に立ち、

まるで集音器をつけているかのように聞こえていた。

 

 

それが地味に辛くって

夫と息子たちがプレイランドで遊んでいる間は

私は音の少ない隅っこに座っていた。

 

 

 

(1週間後)

 

若干緊張しながら耳鼻科を再診した。

 

結果は、わずかだが聴力が回復していた。

 

すると先生が

 

「少しだけど回復が見られるので

あと1ヶ月お薬で様子を見ましょう。

1ヶ月してここ(聞こえが悪い箇所)が改善されていない場合は

MRIを撮りましょう。」

 

と仰った。

 

 

正直、MRIを引き延ばす意味があるのだろうかと思ったが

チキン鳥なので言い出せず

また大量にお薬をもらって帰宅した。

 

 

 

毎食後、お薬の紙袋から取り出して飲むことが煩わしくなった。

 

あとは、

「絶対に飲み忘れなく飲んでやる!」

といった変な意地がわいてしまって

(お薬を飲み忘れたから聴力が回復しなかったとか思いたくなくて)

 

 

ディズニーランドに行ったときに

自分用に買ったお菓子の缶に1ヶ月分のお薬を詰め込んだ。

 

 

これをキッチンカウンターに置き

食後にさっと飲めるようにした。

 

 

ディズニープリンセスで1番好きなラプンツェルの缶。

少しでも気分を上げたかった。

 

 

だけど薬をぎゅうぎゅうに詰め込んだあと

少し虚しさを感じた。

 

 

ランドでこの缶を見たとき

「可愛い!何を入れようかなピンクハート」とワクワクした気持ちを思い出した。

 

 

薬を入れるために買ったわけじゃないんだけどな…。

 

 

胸がキュッとなった。

 

 

 

 

開けるとお薬がパンパンに入っている。

 

 

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