昔々 遠い遠い場所にあるお客さんのところへアンテナ工事に行った時の話です
約束の時間 昼の2時にお客さん宅へ到着
しかし留守でした
近所にも誰もいません
ここは 田舎の田園地帯です
こんなとこの家は やたらとデカイです
玄関を開けると正面に広い廊下
そこには幅1mの階段があります
庭には離れ家があり 1階は土間で農機具のテイラ-とセドリックが停めてあります
そこの2階には長男息子の部屋があります
そんな どこの田舎にでもある普通の農家の家でした
その日 この離れ家の上にアンテナを立てに来ました
しかし誰もいません
「どうしよう・・・」
携帯電話なんかない時代です
留守だからって帰るにも遠すぎるし もう少し待ってようか
10分15分20分・・・・・ まだ帰って来ません
屋根に上って工事をやってるとそのうち帰ってくるかも
そう思い仕事に取り掛かりました
まず1階の屋根の上アンテナ材料を運ぶ為に脚立で昇ります
そこはトタン屋根で比較的平らな場所でした
何度か往復して1階の屋根の上に運びました
1階の屋根の上に脚立を立てて 2階の屋根に昇ります
屋根に上り移ったとたん脚立がはねて ガシャ~ン と倒れました
2階の屋根の上には私とアンテナ
1階の屋根の上には倒れた脚立とアンテナの材料
地上ではお客さんの愛犬が吠えてます
「どうしよう・・・・・」
どんなに考えても下に下りる事が出来ません
携帯がない時代 どこにも連絡が取れません
「どうしよう・・・・」
屋根の一番高い位置に上っては誰かいないか捜してみたり
一番低い位置に行っては片足を伸ばしてみたり
10分過ぎ20分過ぎ30分過ぎ・・・・・・・
完全に独りぼっちでした
やってくるのはクマ蜂くらいです
近くには郵便やさんすら通りません
結局お客さんが帰ってきたのは4時過ぎ
屋根に取り残されてから1時間30経ってからのことです
「すみませ~~~~ん」
「あらあら!ゴメンネ ちょっと病院が長くなって買い物してたら・・・・」
「それより 脚立を倒しちゃって 下りれなくなってしまって・・・」
「あら~どうしたの?」
「屋根に上って 脚立を立ててもらえませんか?」
「あら大変 ちょっと待っててね」
そう言って2階の窓から1階の屋根に出てはしごを立てて頂きました
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
さあて 今からアンテナ取り付けです
終わったのは6時半過ぎで すっかり暗くなってました
やっぱりアンテナ工事は 二人で行なわないといけないですね
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