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先日、内科専門医更新のため、e-learningをしていたのですが
そこで珍しく、病気の話ではなく、「診断学のピットフォール」とのことで認知バイアスの内容があったので、ちょっとマニアックですがご紹介
紹介されていたうちのひとつが、こちら。
「Availability heuristics」
ヒューリシティックとは先入観や経験に基づく思考法のこと。
合理的に可能性を考えていくアルゴリズム的な思考の反対語で、いわゆる「経験則」に基づく思考法のこと。
Availability heuristicsとは、
経験則からパッと閃いたことを正解と思ってしまって、
医学で言うと疾患疫学を、
一般的には起きうる頻度を、
無視してしまうバイアス。
わかりやすく言うと、
「想起しやすいことが、よく起きていると錯覚してしまうバイアス」
のことです。
皮肉なことに、国家試験などでは、この「想起できるか」をひたすらチェックされるので、医師においては教育でAvailability heuristicsを起こしやすいようにミスリードされているとも言えます
・長時間フライトの呼吸困難→→ エコノミークラス症候群
・温泉に行った後の咳→→レジオネラ肺炎
のように、私もかつて1対1対応で覚えたものですが。。
実臨床では、肺炎になる人のうち、たとえ温泉に行ったことがあったとしても、レジオネラよりも肺炎球菌性肺炎の方が、圧倒的に頻度が高い。
これは疫学的に、すでにわかっていることです。
もうひとつ例を出すと、
報道などで「中東→→テロ」が結びついてインプットされているので、
中東へ行くと言うと、
「テロとか大丈夫なの?危険じゃないかしら」
と心配される。
実際にはテロは滅多に起きておらず、交通事故の死亡率の方が何千倍も高いにも関わらず・・・
問題は、
この時、脳🧠はほとんど「考えていない」
と言うことです。