みなさま、こんにちは
マインド＆ビジネスコンサルタントFumiです！
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余命10年と知ったら、あなたはどうしますか？
何を選択し、何を手放し、
何を、諦めますか？？
先日「余命10年」という映画を観て来ました。
原作の小説を書かれた小坂流加さんは、心臓病を患っておられました。
小説自体はフィクションですが、主人公と同じご病気でした(既に亡くなられています)。
ご自身の闘病生活の中での想いも反映された小説を、ご家族への聞き込みも加え、小説よりもさらに原作者の小坂さんの生活や葛藤を反映させたフィクションとノンフィクションとの間のような作品です。
心臓の病気は複雑です。
特に若くして心不全になるような、治療法のない、あるいは少ない、難病の場合は特に(小説の主人公は特発性肺高血圧症という難病でした)。
癌と違って、余命もはっきりしません。
個人差も大きく、生活習慣も制限されます。
心不全を起こすたびに、少しずつ少しずつ、心臓の機能が落ち、出来ないことが増えてきます。
10年という期間も微妙です。
3ヶ月や半年であれば「今やりたいことをする」という結論になるでしょう。
でも10年だったらどうでしょう？
無為に過ごすには長く、かと言って人生における何かを成し遂げるには短い。
それでも、自分ひとりなら良い。
でも恋は？結婚は？こどもは？
残して先立つことがわかっていて、誰かを愛せるでしょうか？
愛を受け取れるでしょうか？
遠くない将来永遠の別れが来る、悲しみを残すことがわかっていて、愛することを許可できるでしょうか？
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私の専門は循環器内科です。
同じような、若年発症の心臓病の患者さんを受け持った経験もあります。
診察室で、病棟で、検査室で。
たくさん話をしましたがそれでも患者さんのダイレクトな本音を聞くことは、多くはありません。
恥ずかしながら、いつも「命」「病気の状態」の話ばかりで、ライフイベントの話をしたことがありませんでした。
でも実際のところは、身体の状態よりも、
⚡️恋をして良いのだろうか
⚡️こどもを持てるだろうか
⚡️仕事を持ちたい
⚡️自分の痕跡を世の中に残したい
そんなことの方が大きな命題だったにちがいありません。
どこかで、そういうことは、「健康」の上に成り立っているように錯覚していた気がします。
まずは身体が優先だ、と。
そしてそういう偏見がきっと患者さんを苦しめて来たのだろうと思いました。
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スピリチュアルペインという概念があります。
病気の痛み以外に、
人生において当たり前にある欲、
誰かを愛したい
世に中に貢献し、自己重要感を感じたい
そういう話をする土俵に乗せてもらえないことも、とても大きな「痛み」を与えているのだろうと思います。
「患者さんと医師」ではなく「同じ人間」として、どこまで、
・同じ目線でものを見て、
・共感し、
・想いを引き出し、
・「人生を生きていること」を実感するサポートをできるか。
大きな命題を手にしました。
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