生きててよかった
生きててよかった
生きててよかった
そんな夜を探してる
昨日 朝 通勤中 ふとイヤホンから流れてきたこの曲
フラワーカンパニーズの「深夜高速」
2ヶ月前に寝たきりになった祖父は
ここ3〜4日で 特に弱り
ほとんど食事を摂ることができませんでした
痰が喉を絡ませ、苦しそうな日々が続き
いつしかまともに会話ができなくなりました
弱った姿を孫の私に見られるのが
嫌だったようで、私が祖父の部屋に行くと
出て行け、とジェスチャーされることも
しばしばでした
呼吸をするのが苦しく
食べることもままならず
それがどれだけ辛いことなのか
私には少しだけ分かるのです
こんな日々があとどれだけ続くのだろう
言いようもない不安で押し潰されそうな夜
そんな感情と きっと2ヶ月近く闘っていた祖父
せめて最期に
「生きててよかった」
そう ハッキリと思ってほしいなぁ
そんなことを考えながら
目頭まできた涙を必死に堪えて
会社までの道を ただひたすら歩きました
会社に着いてから1時間後でした
「おじいちゃん、さっき天国に逝っちゃったよ」
母からきた連絡
事実を認識する前に その並べられた文字たちに
顔面を殴られたような感覚になりました
最期は苦しむことなく 安らかだったそうです
老衰
言葉を選ばずに言えば
きっと「最良の」死に方だったと思います
だけど これだけの大往生でも
やっぱり人の死って
簡単に割り切ったり受け入れたりできるものではない、当たり前だけど
当たり前のことを 体験してみて
初めて痛いほど感じるのです
生きててよかった
そういう人生にしよう
みんなにも そういう人生にしてほしい
自分のために 大切な人のために
そう思える時をしっかり刻もう
きっとおじいちゃんが守ってくれている