チアを否定しているわけではないのですが、全体的に応援が派手になっていて、チアが目立たなくなっているのでは?と思うのです。
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①そもそもチアの向いている方向が逆
チアって、基本的には応援席を盛り上げる役回りです。(だから「リーダー」)
野球であれば、大学、社会人、プロは応援席側を向いて踊るのがメインなのですが(応援対象は、応援席の人々)、なぜか高校生は全員グラウンドを向いている。(応援対象は、グラウンドの選手。※一部の大学附属校は違う)
しかし応援席とグラウンドの距離が離れているため、必然的に選手からは目立たなくなってしまいます。
②応援がどんどん派手になっている
「アルプススタンド」と呼ばれる理由は、その昔、白い制服を着た一般生徒が応援席を埋めて、まるで雪のように見えたことらしいです。
しかし、今は違います。
スタンド全体がカラフルな色をしていたり、メガホンやスティックバルーンを振っていたり、一般生徒すら踊っていたりと派手になっています。
結局、チアが踊っていても目立ちにくいのですね。
③チアの衣装が地味になっている
いわゆる盗撮対策で、野球部のユニフォームに寄せたデザインが流行りになっているようです。(他の運動部の応援のときはどうするのだろう?)
応援席を向いて踊るのであればそれでもよいのですが、そもそも応援席にはベンチ入りできなかった野球部員がいるわけですから、グラウンドから見るとチアが埋没しやすい。
「目立つためにやっているわけではない!」という声もあるでしょう。
しかし応援なのですから、選手から見えなければ意味がありません。
ポンポンがなければチアなのかどうかもよくわからない状態は、よいのでしょうか・・・。
④そもそも衣装の変更は、部員が望んだことなのか?
もちろん性的目的の悪質な盗撮は禁じられるべきですが、どうも最近の報道を見ていると「ちょっとでも写されたらNG」ということになっているようです。
また、ある学校だと、チアが長いスパッツで足首まで覆っているのに、一般女子生徒がハーフパンツという、逆転現象が起きています。
これでは、つじつまが合いません。
また、ここまで言い始めるとチアとしての活動自体が非常にやりにくくなると思います。
たとえカメラ持ち込み禁止の場であっても、スマートフォンの没収までは難しいですから。
学校内なら安全、ということも全くないです。
逆に、盗撮の危険は学校内の方がよっぽど高いでしょう。外部にデータが出せないので発覚しにくいだけだと思われます。(撮影した人間が特定されやすい)
衣装の変更を部員が望んでいるのであればよいのですが、周囲の大人が強制しているとしたら、ちょっと違うような気はします。
※たとえ生徒側が望んでいたとしても、たぶん全員賛成にはならないでしょう。
それ言ったら大学以降チアはできないし、キッズの頃からチアのクラブに入っていた生徒からすると「チアの衣装って、そういうものでしょ?」としか言えないと思う。
⑤応援席全体のバランスを見る人がいない
【関東のある高校】
・生徒がカラフルなシャツを着ていて、スタンド全体の色合いが派手
・一般生徒も簡単な踊りをしていて、スタンドが統一感のある動き
(吹奏楽部でさえ、ときどき左右に揺れながら演奏)
・その中で、チアだけが野球部ライクの地味な衣装で、別の動きをしている
正直、チアが気の毒になってしまいました。
さすがに、もうちょっと全体のバランスを考えてあげた方がいいと思いますが。
時代が変わって、野球部員の踊りが注目されたりしています。
この流れはたぶん止まらない。
チアは、そんなに無理して参加しなくてもいいのではないでしょうか。