最近ちょっと話題になっていますが、以前見たスポーツ選手についての記事です。

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・・・選手は、不安障害の一種である「広場恐怖症」を抱えている。

公共交通機関や閉鎖的な空間に身を置くと不安や恐怖を感じ、動悸、息切れやパニック発作が起こる病気で、投薬治療や認知行動療法、カウンセリングで治療する。

・・・選手の場合は電車、新幹線に長時間乗れないため、自家用車を運転して移動する。

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※恐怖や不安を感じるのが恐怖症で、それによって発生する異常な身体症状をパニック発作と呼ぶようです。

 

 

私も重くはないのですが、同じような症状があります。

電車の中や床屋のような「周りに人がいて、かつ、すぐに抜け出せない」状況で起こりやすいです。

 

ただ私の場合は座っていれば大丈夫だったので、朝早くの空いている電車に乗れば仕事に行くのに支障はないし、飛行機にも乗れました。

 

 

しかし数年前、座っていても発作が起きることがあるようになりました。

 

いてもたってもいられないような落ち着かない不安感が始まって、そこでうまくやりすごせないと心拍が速くなり続け、最終的にすさまじい頻脈に。

クラッとして座ってるのも困難なのですが、電車を降りたところで解決にはならないのですね。

仕事に行くためには、また電車に乗らなければいけないのですから。

 

『降りたいけど、一度降りてしまうと、毎回降りるようになる』

その一心でギリギリ耐えているうちに、そのうち心臓が物理的な限界を迎えるらしく心拍数が収まってくるのですが、もう本当に苦しい。

というか、物理的な限界に到達するまで心拍数が上がってしまうのだと思われます。

 

※ときどき電車のアナウンスで「お客様救護のため、〇分ほど遅れて・・・」というものがありますが、パニック発作で立っていられなくなったとか、座っていることもできなくなった人も含まれているような気がします。推測ですけれど・・・。

 

 

しかし病院で受診するのも大変なんですね。

近くにある小さい心療内科だと、初診の予約を取るのがほぼ不可能。

 

遠くにある大きめの病院で薬をもらい、たしかによく効いたのですが、連用すると耐性がつくらしい。

・・・薬が効かなくなるのなら、病院に行っても無駄じゃないかと。

 

冒頭のスポーツ選手もそうですが、このあたりが完治しにくい原因なのでしょう。

 

 

ただ、この発作は起きれば起きるほど『今日もダメかもしれない』と後にひきずるので、病院の薬で一度悪い流れを断ち切れたことは良かったと思います。

 

結局、今は調子が悪そうなときや、床屋にいくときに市販の薬(たぶん気休め程度の効果)を飲んで、なんとかだましだまし生活しています。

 

 

もう、旅行に行きたいとも思えないし、飛行機に乗るなんてもってのほかです。

前はよくブログに旅行の記事を書いていましたが、最近ほとんど書いてないのはそのためです。(年明けに長野へ行ってみたら、帰りの特急で発作が起きて大変だった)

 

正直、あの苦しさに耐えるくらいなら、ウチでゆっくりしているほうがよっぽどいいです。

 

 

しかし、この症状は経験したことが無い人には理解が難しいと思います。

雰囲気を説明しようとしても、あまりにも症状が強すぎて、日常的なことではたとえられないかと。

 

8月の終わりに新型コロナに感染して、39℃弱の発熱、喉の痛み、ひどいときは夜中に目が覚めるほどの咳、においと味がわからないなどの症状が出ました。

 

もちろん楽ではなかったですが、正直、別にそんなに苦しいわけでもありません。

咳で目が覚めてしまったら、止まるまで咳をしてまた眠ればいい。それだけです。

 

ただパニック発作は、もうどうにもならないとしか言いようがありません・・・。

 

 

また、そもそもあんまり名前が良くないかと思うのですね。

 

・広場恐怖症:高所恐怖症などとは違い、何が怖いのかサッパリわからない。

・パニック発作:急にパニックになって、わめき散らすようなイメージ

 

パニック発作にもいろいろありますが、たとえば頻脈だったら「心因性頻脈発作」などの名称だと、経験したことない人でも「心の問題で、心臓に影響が出るのかな?」というようなイメージを持てるような気がするのですが・・・。